sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

読了

図書館の神様

図書館の神様

主人公の設定が個人的にちょっとどうだろう、と本気でハラハラしながら読みすすめたのですが大丈夫でした。本編の中に描かれているのは、主人公の子供の頃の事件と、現在の事件。どちらについても、当人にとっては劇的な事件ってのは、周りから見ると非常に淡々と起こるものなのだ、と再認識させてもらえます。それでいて、そこかしこにしたためられている言葉の中には暖かさと冷たさが同居していて、それがとてもリアル。でも最後には暖かさの印象が残ります。この本、好きだわぁ。