sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

ポスト*労苦の終わり / チェルフィッチュ @ 横浜STスポット

色んなところで絶賛を目にしたチェルフィッチュ。初見です。

見終わったところの素直な感想は「あんま面白くなかったけど新しいんでしょうね」といったところです。「今ドキ」(おっさんっぽいな)の台詞回しや意味不明な動きが特徴的ではありました。
言いまわしについては、特に最近年下の方々と話していると感じる「断定を避ける」、気遣いが高じてしまった話し方をデフォルメしたものでした。「○○っていうか、△△って言う雰囲気だったりすることもある、かも、じゃん?」てな語り口。気を使ってくれているんだろうけど何を言いたいんだよ〜!てな後輩クンを見ているようでした。
よく分からん身振り手振りってのは実は話をしている時によくやってることではあります。電話してる時とか顕著な動きですよね。そのあたりが「超リアル」といわれるあたりなんでしょうか。
多分、私が「あんま面白くない」って思ってしまったのは、「別居してるダンナのいるルームメイトさん」の言っていることが、あまりにも何を言いたいのか分からなくて単なる愚痴や揚げ足とりにしか見えなかったせいだと思います。語り口も合わせてそれこそ「超不快」。ダンナとの「疲れた」発言を巡る話し合いのところは「男は論理的、女は感情的」を表す(全く同じ)セリフがループ&ループ。話し合いの場は全く発展せずに延々と愚痴に聞こえるやりとりが続いて。これがひどく疲れてしまいました。今ちょうど仕事が「文句と催促」「愚痴と問題点想起」「問題点の指摘と目的の達成」などについて自分のあり方を考えていかなければ、という局面になっている時期なので、わざわざ見せられることにちょっと苛立ちを感じてしまいました。
あのルームメイトさんの出てくるところ以外は結構面白くみていましたしね。最後のガン寝シーンとか面白かったです。前回公演ではこのカップルの話がメインだったようですね。そっちの方が見たかったな。多分、次回もう一度は見に行くと思います。イライラキャラがいなかったら楽しめるような気がするので。

あとSTスポット……狭すぎでした。椅子が固かったのと、ちょっと上体をひねらないと見えない席だったのですが、体を少し傾けるだけで前後の人に当たってしまうので、ね。辛かったです。後から遅れて来た人のために端の席においやられる、てなエレベーターの法則。くっそぅ。