sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

キャベツの類 / 五反田団 @ こまばアゴラ劇場

今晩はいきたいイベントがいっぱいあるけどどれも選べないわ〜、なんて思いながらとりあえずマチネにてこれを見に行くことにしました。以前どっかでもらったチラシが気になっていたのと、えんぺで評判がよかったのと、アゴラ劇場に行ってみたかったってのとあって。

んで、すごく面白かったです。\1500で見せてもらってありがとう!というカンジ。


ネタバレしますよ。




自分の記憶をとりだした(ずっと持っているキャベツが彼の記憶)男と、頭の中に自分の記憶を少しずつ食べていく青虫を持っている女の話。そこに奇妙な生まれ方をする彼らの娘と、ヘンなダンスをするその兄と、ダンスを指導する先生。途中では神様も登場したり。

シュールだとか不条理だとか、そういう言い方が適切なのかもしれませんが、全編を貫く、なんというんでしょう、孤独感であるとか、ちょっとした精神的に残酷なカンジとか。すごくうまく見せてもらってるように思いました。あの妹さんが全く心配されずにいろんなことやらされちゃってるのが効いているんでしょうねぇ。
ラストの解釈は人それぞれなんでしょうが、記憶=キャベツを取り出した男性にどんな背景があったのだろうかと想像すると、単なる夢オチではないように私は思います。最後のキャベツを毟り取ってしまう行為を見てしまうともう、ねえ。

あと、途中での巨大化の見せ方や、音楽をまったく使わないあたりで「お芝居を見た!」と思わせてくれます。外を走る車の音がまる聞こえな状況でみている、ってのがまたよかったです。

前作の「いやむしろ忘れて草」見たかったなぁ。4月に京都でやるらしいですが……出張なんてないだろうなぁ。KUDAN Projectの「やじきた」といい、見逃してたのを地方まで見に行きたい気持がふつふつと。
見逃してしまったヨーロッパ企画の「平凡なウェーイ」、GWに多摩の演劇祭でやってくれるみたいですね。これは行こうかなぁ。

チラシではポツドールチェルフィッチュのを初めてみました。うげー、楽しみ。