sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

蛇よ! @ スパイラルホール

マチネ。大竹しのぶを堪能する二人芝居。いやー、面白かった。松尾スズキのお芝居を見ている、というよりも、エッセイの雰囲気でストーリーを作ってみました、といった風情で。いつもの言いまわしが随所に出てくるのがまた。相変わらず松尾さんはくねくねしていました。松尾さんは出てくるたびに違うキャラで違った見かけを作っているので、ちょくちょく「あれ?客演ありだっけ?」と思ってしまいました。
大竹さんはやっぱりすごいんだなぁ……。間にはさまれる映像の中では夢見るラブラブ少女から、エロ小説を朗読する老婆まで、なんだってこんなにしっくりきちゃうの??のいうハマりっぷり。魅力ビームにやられました。金紙(枡野浩一さん)大ファンの友人といったもので、金紙銀紙が出てきた瞬間に隣からものすごい喜びオーラが出てきててそっちにも笑ってしまいました。


以下、ネタバレに感じる方がいらっしゃるかも。





本日は途中で松尾さんの勘違いを大竹さんがアドリブで止めようとする場面もありました。悪いけど笑っちゃったわ〜。
松:「僕、帰る!」
大:「……もう帰っちゃうのかい」
松:「……」
大:「……ずいぶん早く帰っちゃうんだね」
松:「……(!)あぁ、まだ帰っちゃいけないんだったね」
みたいなやりとりがあってさ。会場爆笑。その後に(当たり前だけど)「僕、帰る!」って行った時も笑うシーンじゃないけど爆笑しちゃったよ。松尾さん、エッセイで「セリフを忘れた時は“次に僕は何を言うと思う?”って聞く」みたいなことを書いてたけど、生で似たようなシチュエーションを見ることが出来ちゃってなんか笑えたさ。いや、こういうの喜ぶ観客じゃぁなぁ、とも思うんですけど。