sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

グランド・フィナーレ / 阿部和重

もう単行本も文藝春秋も出たってのに、ようやく「群像」掲載版にて読みました。
……けど、ちょっと私の好みではないかなぁ。友人とのやりとりのあたりとかやたらディテールを書いてる(薬とか出さなくてもいいじゃんか、って思ってしまうの)のに、最後、話が寸断されたとしか思えない終わり方をしているのが。右ページで終わって、左ページに広告が入っていたんですけど、「CMみたいな掲載の仕方するんだなー」なんて受け止めてしまっていて、次のページを繰ったら他のタイトルが出てきた時にはびっくりしちゃいました。意図的にこういう終わり方にしたのでしょうが、この話が終わった後を想像しようにも材料がたりないように思えました。