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「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

京都 ひさごの親子丼

祇園から清水寺へ向けて、大通りをひとつ左に入って進むとあるお店です。多くのガイドブックに掲載されてる有名な親子丼のお店です(本来はお蕎麦屋さんかもしれないけど)。今回は友人にオススメをたずねたところここをあげて貰ったので久々に。ここ数回の訪京ではあまりの行列に断念したり、その日の分が売切れてしまったりでなかなか出会えなかったんですが、今日はお腹をすかせて昼ごはん時間帯ちょい前に着いたので、10分程度の待ちで中に入れました。
つか、店がきれいになってる!! そういえば前回売り切れで変えるとき、工事っぽい告知を見たような気もしてたけど。普通のお蕎麦屋さんっぽい店構えに。「ひさご」の文字も読みやすくなってました(以前の読みにくい文字ののれんも顕在でしたけど)。まー、確かに今のほうがお客さんの数も多く入れるんでしょうが、前の「これ、厨房のすぐ横だよね?」というか、北島マヤがいじわるな姉さんにいじめられながら勤めていそうというか、「人間交差点」全巻揃ってそう、というか、そんなちょっと湿った雰囲気がたまらなかったのでちょいと残念。大好きだった喫茶店が今風のキャフェーになってしまったような切なさですね。
お味は相変わらずおいしかったです。とろっとろの卵に、弾力を残したぷりぷり鶏肉。それにちょっと大目の山椒。んー!んま! 店員さんが親子丼のオーダーが入るたびにお客さんに「山椒がかかりますけどよろしいですか?」って聞きまくってました。それがうまいと思うけど、やっぱ苦手な人も多いんですかね。私は一人で言ったので、前に相席の夫婦がいたんですが、彼らがグルメ評論家のようにずっと料理の評価をつぶやきながら食べていたのがおもしろかった。と同時に、おいしいもん大好きだけど、やっぱ職業にしたら辛そうよねー、楽しみひとつ減っちゃいそうね、と思ったり。彼らはにしんそばも食べていたんですが、にしんそばは茶そばの上に、京都のにしんそばとしては上品なサイズのにしんが乗ってました。そばが少しやわらかかったらしく、にしんを褒めながら食べてましたよ。にしんそばかぁ。今後ひさごで食べることあるかな。つい親子丼頼んじゃうもんなぁ。