sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

蹴りたい背中

読了。
本日行った美容院に置いてあったので、雑誌をくれようとしたお店の人にお願いして読ませてもらいました。美容院のもろもろの作業を含めても3時間弱で読了できました。

まー、まずはとにかく若い。文体や話の展開や登場人物のキャラクター設定。若い。
そして、山田詠美が推したとどこかで聞きましたが、そうだろうな、と納得しました。彼女の「風葬の教室」「放課後のキイノート」を彷彿とさせる本でした。
セイシュンだなぁ。にな川への恋心というよりも、なんだかうまくいかなくてけだるく感じてしまう高校時代特有の寂しさやちょっとした焦りや諦めとほのかな希望。全部「なんとなくそんなカンジ」という中途半端な雰囲気がでてたように思います。

えー、あとは「○○のような〜」が結構目に付いちゃいました。○○が長くて変わった言い回し。これが「ん、若い」って思ったポイントかも。自分が学生の時、作文とかでちょっと変わったカンジを演出しちゃおっかな、って思ったときにこの方法を用いていたからです。今思い返すとそんな自分が気恥ずかしい(綿谷さんが恥ずかしい、ってことではないですよ)。