sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

彼女が死んじゃった。

なんか、土曜日に流し見してる場合じゃなかった。今回よかった。びっくりした。続けて何回か見ちゃった。

特にやっぱり歌、ビデオ→走る→自分発見のくだり。そこまでショッキングなつくりをしていないにも関わらず、すごい高揚感、というか見終わった後に唖然としてしまいました。

もともとギリギリの時間になっておっかけるシチュエーションに弱い私(あ、陳腐だと逆にさめますが)。これってむかーし見た「うちの子にかぎって」のスペシャルにはまったせいかも。もう20年くらい前?今は亡き高橋良明くんを追いかける西尾まり、ってやつ。

…話がそれちゃった。


「あなたはあたし」


ハジメはゆかりの大切さに気づいたから走ったのか?最初そう思っちゃったんですけど、んんん〜、やっぱそうじゃないような気がする。走った動機は愛や恋じゃない。今回のラストに象徴されるように、あくまでもハジメは「自分」を見つけたかったんじゃ。前回の自転車をこぎながら段々と押し寄せてきた自分の不本意な現実。本上さんに言われたように足を開いた女の数(=歯ブラシツリー)で自分の価値をはかる現実。時々おとずれてしまうそれら現実に対する焦燥感。ゆかりはそんな「自分」のどこに「あたし」を見つけたのか。それが知りたい。だってハジメにとってゆかりは死んだ=負けた人間であるから。これからの自分もゆかりと同じように負けてしまうんじゃないか?「あなたはあたし」だから。ハジメを走らせたのは少しだけ具体的になってしまった、そして強くなってしまった焦燥感なんじゃないですかね。そして「大きな迷子」である自分を発見してしまった。



…ってそう思うのが当然ですかね?数回見てやっとこういうことかという気になってほくほくしてみたりして。理解力ないんすよね。でも今回は先週まで、そして土曜にチラ見してたときに思ってたよりも数段よい話でした。主題歌もテロップも省いた(簡略化した)かいがあったといいますか(CKBファンなので主題歌も楽しみなのですよ)。いやぁ、よかった。

予告のナレーションはないほうがいいっすよねー……。