sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

モテキナイト @ 恵比寿Liquidroom

DJやついいちろう / あらかじめ決められた恋人たちへ / マキタスポーツ / 女王蜂 / DJ大根仁 / フジファブリック / DJやけのはら ドリアン 七尾旅人 / 大根仁 長澤まさみ 川村元気 / 岡村靖幸 (出演順)

http://ro69.jp/live/detail/65177
レポート詳細はro69のレポートからどうぞ。

まず、出演者発表が2日前。どこぞの朝霧ですか、といいながら待って発表されたのが「岡村ちゃん以外の方々and more」で、うん、正直ちょっと行くのきついなーと思ってしまいました。シークレットが岡村ちゃんでも後悔しないかも、と一度はチケットを売ってしまいそうに。それでもやっぱり、と当日まで手元にチケットを持っていたら、昼過ぎくらいに「シークレットは岡村ちゃんらしい」との情報が*1。ゲンキンなものでいそいそとうきうきと出かけたよね。

「開場17:00 開演17:00」って記載ミスかと思ったら、本当に17:00まで開場せず、ごったがえしまくりの入場口を抜けてフロアに入ると、すでにDJが始まってました。なるほど。
その他(ひどい)の出演者の感想ひとことずつ。
DJやついいちろう:ももくろさん2曲かけたときのお客さんがすごかった。サイリウム登場してた。シークレットで出てくれないかって声おおきかったですものね。
あらかじめ決められた恋人たちへ:よくお名前を聞いてて好きそうだな、と思っていたのだけど、残念ながらあまりときめくことができませんでした。
マキタスポーツ:すみません、以前行ったイベントの印象からあまりおもしろさがわからなくなってしまってるのです。
女王蜂:うーん。
DJ大根仁:かまってちゃんが登場しそうでしなかった。
フジファブリック:初めて観ました。音源の印象が強いのでどうしてももすこしねっとりしたVo.で聴きたいな、と思ってしまった。森山未來の登場は「夜明けのBEAT」で。最初、上手からパーカーかぶってそろりと歩いてすぐひっこんだので「の子かな?」て思ってしまった。曲後半に出てきて、PVさながらの暴れまくりダンスを繰り出したときには、狭いスペースをさらにところ狭しと暴れまわる体のバネがすばらしくて、暴れていながら体全体で空間を理解している感がめちゃくちゃかっこよかったです。本人「えへへぇ?」てカンジでしたけど震えてた、こっちは。
DJやけのはら ドリアン 七尾旅人:あんまり。
大根仁 長澤まさみ 川村元気長澤まさみ、足みせろ!足みせろ!と願うも、DJブースに隠れて上半身しか見えず。途中で「ドロンしますシュシュシュシュシュ」をやるために椅子にのったとき、まさみがショートパンツをはいていることがわかりました。まさみ、わかってる!主催者わかってない!(結局ひざ上までしか見えなかった)

ここで下手側のDJブースに向かって人がだばーっと移動したので、そのスキにステージ前に移動しようかとも思いましたが、どうみても若々しい本日の客層、もし盛り上がりまくったらつらそうですし、かつ、初めて岡村ちゃんを目撃する若者も多いであろう今日は、後ろから様子を眺めるのもおもしろいかもしれない、と後方の高台から観ることに決めました。

そして岡村ちゃん
予想していたよりも待ち時間短く、あの「どぉなっちゃってんだよ」のイントロが流れると同時に幕の上にピーチマークがどどんと表示されました。
ああ、やっぱり岡村ちゃんででてくるんだ。
この狭い会場、狭いステージに。
そして客層は若くて、モテキで使われてる2曲しか知らない人たちばっかりなんじゃないか。
いつものお約束みたいのできないかもしれないよ。
うまくいかなくてガラスのハートがくだけたらどうする、どうしてくれる!
そんなかんじににわかにつのるオカン心。
だけどやっぱりそんな心配、いまの岡村ちゃんには必要なかったのです。

登場した瞬間、高台では「ほんもの!」と「ほんとにいたんだ!」に大別されてました。遅れてきた方が多かったのか、シークレットが岡村ちゃんであることを知らなかった方がたくさんいらっしゃったようす。そしてどちらの反応の方も一様に「うわうわうわ!」てなってる。腕組みタイプの人も半身前にでたカンジ。
ステージ上はエチケットツアーと同じメンバーで遠目から見てもぎゅうぎゅう。そんな中でも岡村ちゃんはいつものように、もしかしたらいつも以上に踊りまくり左右に移動しまくってました。ツアーのとき時々あやうかったカルアミルクも、お客さんのものすごい期待がステージに向かっていたのもあってか*2、ばっちしでした。
ア・チ・チ・チは「モテキベイベー。あの、モテキ、ベイベ?あの、ちょっといいたいことがあって、2つくらい言いたいことがあって、何かっていうと1つ目……レツゴー!」、Punch↑はいつもの「結婚してハネムーン行っていちゃいちゃして」パターンではなく、「俺だってモテキほしいよ!モテキほしいんだよ!一緒に踊ろう!タンゴ!」でした。

白石さんMCはさんで始まったロングシュート、あのイントロが始まった瞬間、会場の温度があがったような気がしました。ほぼ全員が手を上げてッパパンッパンしてたの。すごい。壮観。こんな光景が今日この会場で観られるとは思ってなかった。それに重なって盛り上げてくるあの音。会場全体がぐあーっとあがったところで岡村ちゃん本人の歌声がちょっと上ずったりして、なんだこの「伝わってる」感。目の前で起こってることが、その場にいながらも遠い夢のようで、今回の復活のときに何度も何度も思ったけど、その中でも一番強く思ったかもしれない、「あの頃の自分に2012年にこんなこと起こっちゃうんだよ」って伝えたい!さらにラストで力強くギターをかき鳴らしていたらピックが後ろへぽーんって飛んでいっちゃって*3、それでもかまわずかき鳴らし続ける岡村ちゃんが笑顔で楽しそうで胸がいっぱいだ!そのままエチケットツアーと同様にだいすきになだれこみ。もともと多幸感あふれる愛あふれるあのつなぎを経て、だいすきだいすき叫んでもう幸せがとまらないよ、へぽたいやー!

本編終わって、あまりにあふれた幸せ感に甘いため息だぜこのやろう、てぼんやり。そんなぼんやりしてるところに飛び込んできた「おっかーむら!」コール。
よびすて!
や、ちがう、まさかのアンコール!
若者が!
アンコール!
若者が(感激)!

アンコールではあの音とともに幕が開いて怒涛の「いじわる」。例の公開なんちゃらなエロパフォーマンスもこんな狭い会場でやっちゃって。
続いてギター弾き語り。いきなり弾きだしたフレーズがStevie Wonderの「Superstition」。ワンフレーズだけだったけどこれがかっこよかった、というか弾き語りでSuperstitionとか*4初めて聴いた。そして岡村ちゃんがすごく高揚しているように見えた。続く「愛の才能」をお客さんに歌わせたり(またお客さんも歌える歌える)、「家庭教師」はエチケット+ツアー東京初日だけで聴けた「こんなビルの 部屋借りちゃってんだぜー そんでー 」までつけ、さらに「セックス!」と叫ぶという。靖幸ちゃんちょうごきげん、ぜっこうちょう。そして思う存分ギターをかき鳴らして、「まんぞく!」てお顔してスタスタと退場されていきました。たぶん、この後ホントはOut Of Blueでもやるハズだったんじゃないかな、バンドの方たちがちょっぴり「え?」て顔しながら岡村ちゃんの後に続いて退場されていきました。ははは。もうやだ岡村ちゃん、また最後おもしろいんだから(エチケット+ツアーファイナル、最後の最後にマイクぶんなげちゃったのを思い出しています)。


いやー、ほんとうにほんとうに、幸せな時間でした。
あとからいろんな方のレポート観たら、DJブースには今日の出演者が勢ぞろいして楽しそうだったらしいですね。未來氏とかガンガン踊ってたとか。視界に入るエリアだったのでちょっとくらい観てればよかったな。もうー、岡村ちゃんがそっち観るスキ与えてくれないからー(エアいちゃいちゃ)。


たたんだ中はセットリストです。

岡村ちゃんセットリスト
どぉなっちゃってんだよ
カルアミルク
アチチチ
ベジタブル
聖書
パンチ
ロングシュート
だいすき
(アンコール)
いじわる
弾き語り(スーパースティション、愛の才能、家庭教師など)

この日の自分のTwitter。ひとりでひまだったのがよくわかる。

*1:今日のモテキナイト限定Tシャツの左下に、ピーチマークの覆面を被った男が描かれてた。

*2:モテキでいいシーンで使われていたらしいので。<映画観てない。すみません。

*3:ピックが割れたらしいですね

*4:岡村ちゃんに限らず