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「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

三月の5日間 / チェルフィッチュ @ KAAT神奈川芸術劇場 中ホール

作・演出:岡田利規
出演:山縣太一、松村翔子、武田力、青柳いづみ、渕野修平、鷲尾英彰、太田信吾

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=4W9V4dGlUy8

初めて観たのは2006年のSuper Deluxeでの再演。どうしても観たくて、上演中に当日券を求めて2回観にいった。その後、六本木クロッシングのときに森ビルで2回たてつづけに観た。東京でやってくれるのなら、何回だって観にいきたいし、何回観たって「これだ」って思わせてくれる作品。
そして、チェルフィッチュといえば「横浜がホームグラウンド」であったけど、今年、岡田さんが熊本に移り住んで、それからはじめてのチェルフィッチュ公演。


前売りは完売のようですが、未見の方はもちろん、すでに観たことある方もぜひ、改めて観てほしい。
なんだかんだでやっぱり今ってあのころからは変わっちゃったな、って思った。


家に帰ってきたらこのニュースが目についた。
米軍がイラク撤退完了 8年9カ月の戦争に幕 http://www.asahi.com/international/update/1218/TKY201112180166.html  
5日で終わっちゃってるかもしれなかったのにね。



好きすぎる作品で、はじめて観たときから何度もチャレンジしているけど、どうひねりだしても言いあらわせないので、今回はざくっとした印象と、俳優さんたちへのこれまたざくっとした感想を。


キャストを観たとき、「青柳さんがユッキー?想像できない!」と思っていたら、ミッフィーちゃんでした。松村さんがユッキーだった。


今回は「BPM早めだな」て思った。ちょっとだけ早口、そしてちょっとだけ間が短い。そして照明がだいぶ変わっていた。ん、正直DVD化されている、あのときの方が全体的に好み。単に、観つづけるきっかけになったときの上演なんだから、そのときのがベストだと思っちゃってるだけかもしれないけれど。とくに赤ペン先生(瀧川さん)が演じられてた役の方が、見た目も話し方もぜんぜん違っていて、聴きなれた同じテキストも人によって*1こんなに変わるもんなんだな、と。あと半笑いでしゃべる(脚本で「ウケながら」と示されてる部分)のが少なくなってた。


あと、ヘンにテキストに変更が加えられてなくてよかったな、って。これはホントにホントに安堵した。


ミッフィーちゃんは、思ったより違和感なかった。以前演じられてた松村さんが絶賛されていて、かつ今日は他の役ででられてて、それでも違和感なかった。青柳さんが好きってこともあるけど、やっぱりテキストが強いんだなーって思った。
太一氏は観るたびにきたなくなってく(愛)。そして貫禄が、すごいな。舞台の片隅にずっと座ってるときだって、つい視線の端にずっととめておいてしまうし、立って前に出てくると、どっしりした芯を感じる。以前よりあからさまにやらなくなっているとはいえ、「ダラダラした」動きなんだけど、芯。
松村さん、一時期びっくりするくらいやせてるな、って心配していたら、一時期体調不良で活動休止されていて。今日は少しふっくらされていて。よかった。

*1:演出によって?