sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

[おやつ]サロン・デュ・ショコラ @ 新宿伊勢丹

あたシ、チョコはそんなに好きじゃないもン、とこれまで行ったことがなかったサロン・デュ・ショコラ。「開店前から整理券のために大行列」「ショコラティエが目の前であなたのためにショコラをつくってくれます」とかのニュースを見るたびに「チョコと言え!」と指さしながら言っていた*1あのころ。


ふふふ、行っちゃいました、初日に。


あれよあれ、だって、地下にアカシエが出店してたから!そんで今日はお目当てのが残ってなくて持ち帰れなかったから!ね、アカシエのケーキ買えなかったからだからね、閉店まで1時間あるしね、とつぶやきながらB1からたくさんのエスカレーターに乗りこむたびにつぶやきました。めんどくさい女だ。


ずいぶんと混雑した会場の入口で、特に目当てもなく歩きだすわたし。あちらこちらにお写真でみたことあるチョコ作る人たちがいっぱいいるよ、あはははは!きちゃったなー、チョコレイト・ディスコ(地下じゃないけど!)。


数年前は「ドキッ、ピエールだらけのチョコ大会(瀧除く)」だと思っていたけど、そんなにピエールピエールしてなかった。マルコリーニさんとエルメさんくらいか。
あまりの混雑ぶりと、お高くてとても購入を考えられないチョコレートたちを眺めていたら、だんだん美術館(会期終了間際の)(混んでるから)に来たような気持ちになりました。

だってこんなかわゆらしいのがあるんだもん。これ、「売約済み」のステッカー貼られてました。売り物だったのか……!そして売れたのか……!


  • ベルコラーデのトマトフランボワーズショコラドリンク。

さっぱりしたチョコの甘さの後、のどにトマトの風味とフランボワーズの酸味がふわっとくるという、素晴らしい一品でした。もうひとつのソイピーチの方が人気っぽかったけど、断然トマトオススメ!


  • ピエールマルコリーニのワッフル。

甘みのほとんどないチョコワッフルの上にチョコクリーム、というかペースト。見た目よりもくどくも甘くもなくてとっても美味でした。このメニューでも比較的行列が少ないという状況だからほんとすごいお祭りですね。

  • ボワシエの花びらチョコ、チラシで見てわくわくしながらブースの前にいったら手のひらサイズで3000円という高飛車なお値段!缶入りに至っては8000円!思わず「た、高い……」と打ちひしがれていたらお店の方に「そうなんですよー、お値段以外はかんっっっっぺきなんですけどね」と言わせてしまいました。ラベンダーやバラなどお花味のと、イチゴとかフルーツの味のと2タイプ。写真でみていたよりも肉厚のチョコレートはそれはそれはおいしそうでしたけど、しばらく店員さんを雑談につき合わせたうえ、結局買わずに立ち去りました。ひどい。でも買えないわー。
  • フェルベール

最初から買おうか迷っていて、何度目かのブース訪問でついに買いました。サロン・デュ・ショコラにお名前拝見してから数年間はがまんしていたのだからいいのよ、ひとつぶ400円以上するけどいいのよ、ひとつぶでアカシエのケーキに手が届きそうだけど……。

うじうじと悩みながらも購入を決めて、フェルベールなドットの袋に入れてもらったら「買ってよかった!」気持ちだけになりましたよ。

「まあステキなお姿」「ワインを加えてこしらえたようよ」。

左上:Kyoto:胡麻と柚子のガナッシュ
右上:Alsace Rouge:赤ワイン
左下:Alsace Blanc:白ワイン
右下:Fruit Rouge:フランボワーズのコンフィチュール

今回のサロン・デュ・ショコラのテーマ「Japon」に沿った「胡麻と柚子」のが入ってるのです。


フェルベールのジャムは、ほとんどジャムをたしなまずに育った私を齢30にして開眼させたすっばらしいジャムです。さっぱりした甘さとしっかりとしたフルーツの味は、かりっと焼いたバゲットにつけて食べると何枚でもいける!大抵のジャムは冷蔵庫の中で年単位で鎮座したのちにさようならしていたのに、これは一週間で食べてしまいましたもの。パリにいったときには毎回買ってきていて。
お写真で拝見していたフェルベールさんがすぐそこにいたけれど、こまってしまってにゃんにゃんにゃにゃんとないてサインとかいただきませんでした。(だってサインとかもらっても……と思ってしまったの。ひどいでしょう。)


しっかしチョコレートにはそこまで惹かれないわたしでも踊らされちゃうこのイベント、いまさらですけど素晴らしいですねー。ものすごく大きな袋をかかえた方がたくさんいらっしゃるのに驚きでしたが、うん、これがケーキだったらって思うとすこしわかる。

*1:イメージはエガちゃんです