病院のデイルームに1〜9巻がそろっているのを見つけるやいなや「これはとても評判のいいまんがです」と母に説明して読ませ、途中からは横から奪う勢いで読み、そしてついに本日はデイルームにまだ供えられてない10巻を購入するにいたりました。
- 作者: あずまきよひこ
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/11/27
- メディア: コミック
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これまでにも何回かよつばが怒られるシーンがありましたが、今回は父ちゃんが徹底的にかっちょよくやりおった。「失敗するのはよつばの仕事だ」。うー、しびれる。言葉もそうだけど、叱るタイミングや叱る対象とする行動の決め方が淡々としているけどものすごく筋が通っているように思うの。ちょくちょく出てくる「おやつは1日1個」とか「カップラーメンは1週間に1個(でしたっけ)」とか「テレビの部屋で寝てはいけない」とかの家ルールもしかり。話はそれるけど、風邪をひいたよつばに「特別にテレビの部屋で寝ていい」って言って、お父ちゃんが寝ているよつばごとテレビの部屋に引っ張っていくシーン、よつばが「寝てるのにうごく」って喜ぶんですが、このふとんごと引っ張られる感覚をものすごく覚えていて、どうやら小さい頃わたしもこれをやってもらってたらしいです。小岩井家同様「テレビの部屋では寝ない」ルールありましたし。
それからホットケーキ。とにかくホットケーキを作り始める動機が絵本なのがいいよな!ホットケーキって絵本フードだよな!ぐりとぐらだ、ちびくろサンボだ。途中ですねたり泣いたりするからこそのあの笑顔でさぁ。ホットケーキ大好きマンは涙目でながめてしまいましたよ。
巻を重ねるたびに泣くことが多くなってるよな気がするよつば、パウンドケーキはダメだけどホットケーキはいいんだね、ってにやりとしました。あの学園祭のパウンドケーキがパンみたいだって泣きそうになるシーン、それまでのよつばとイメージが違ったのでものすごく印象に残ってます。もともと、小さい頃から「ものすごくわくわくしていたのに、一瞬を境にそのせいでどん底に」なシーンに弱くて。お祭りでわくわくして綿菓子買おうとしたらお財布を落としていた、とかそういう類の。なぜかそういうシーンが胸の奥に入り込んで重たい気持ちになるんです。なんのトラウマか。たぶんトラウマじゃないぞそれ。