sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

フィフス・エレメント

空中キャンプさんで取り上げられた「フィフス・エレメント」=「その人に影響を与え、価値観を構成する要素となった5つの表現」*1。ちょっと前にUstで流されてた大根さんとスチャのイベントでやってた企画です。観てた観てた。いま空中キャンプさんがとりあげたことで、ツイッタのTLにたくさんの方のフィフス・エレメントがあふれたので、「それこそ空中キャンプさんの影響力がすごいぜ」と思わずにはいられませんでした。

  • TVKの音楽番組

主にトマトな番組(ミュートマ、ミュートマジャパン、おしゃトマとか)を帰宅部なわたしはすごい観てた。特に、当時平日17:00から放送していたミュートマは、ミュージッククリップ*2だけじゃなく、VJトークつき生放送の洋楽番組で、横浜そごうB1のスタジオから放送されてました。だもんだから観に行ったこともあります。来日アーティストが来たりしてたんですよねぇ。マイケル・モンローとか、そごうB1の狭いやや暗めの空間がぱっと派手ーになったこと、よく覚えてます。VJには「ちわきまゆみとマツボー*3」「伊藤政則」「大貫憲章」が印象に残ってます。VJラインナップでおわかりの通り、毎日ジャンルが異なる内容だったので、このあたりで何に関しても広く浅く雑食*4な性質が培われたような気がします。

Billboard TOP40とかいまだにVJなかむらまりさんで変わりなくやってるのだものなー。出会うたびすごいとおもう。

中学生のころ、親にライブを禁止されていた中、「ともだちのお兄ちゃんという保護者がついている」という理由で唯一観に行くことができたのがRCサクセション夏の野音でした*5。数回観に行ったところで「RCの夏の野音ライブ」自体がなくなってしまったのですが、この数回が宝物のような時間となったのでした。たくさんのお兄さまがた、お姉さまがたに囲まれて、ド派手なお化粧と衣装で叫ぶキヨたんを見ながら頭上を転がる風船をぼよんぼよんしたあの時間。
その後も離れかけると目の前に出てくる存在で。コピーバンドに誘われたり、ライブ観に行ったらシークレットゲストで出てきたり、他のバンドを観に行ったつもりが大トリで出てきて一気に全部もってっちゃったり復活ライブで大泣きさせられたり。そのたびに「ああすきだ」と言っちゃうし、愛情と生きることについて頭のすみっこで考えるんです。

国語の教科書を入手したらすぐ全部読むこどもだったのです。教科書に載っていたのは「竹」。塾のテキストに出てきたのは「蛙の死」でした。テストのときに「なぜこんな詩を」と思いながらも心に引っ掛かって、はじめて教科書起点で本を買ったのでした。
なんだろうこの表現、てのに出会った時に思い出すことが多いんだ、萩原朔太郎の詩は。

  • 三月の5日間

「2003年、戦争が始まったときに渋谷のラブホテルで5日間セックスしまくる男女」という自分の境遇からも好みからもはなれていそうな設定なのに、初めて観てからその魅力を言葉でなんて言い表せない、と混乱するほどにしみわたった作品。「だってなんだかわたしはこのことをよく知っているんだもの」て思うの。小説版にある「大勢が全員賛同しているのはおかしい(気持ち悪い)」みたいなシーン*6にはいろんなところで助けられています。

ドラマ単体でも、DVDが発売される前にビデオテープがゆるんでくるくらい繰り返し観た唯一のドラマであり、さらに「はてなを始めるきっかけ」であり「演劇に目を向けるきっかけ」となった作品。TVドラマに突き動かされた結果、そのあとに出会う人が変わったって考えてみればすごい。


なんか、好きなものへの思いで語りってだけになっちゃった!と反省して、この好きなものが自分にどう影響したか書き足そうとしたら混乱してきちゃった。お前の書くことはつまらん!と私の頭の中のヒデジが叫んでいるのでもう考えるのやめた。あとでこっそり変えるかもしらんけど今日のところはこれで。

*1:http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20101018#p1

*2:ミュートマの場合はこの呼び方がしっくりくる。PVじゃなくて。

*3:松岡英明

*4:器用貧乏ともいう

*5:いま思えば「ともだちのお兄ちゃん」の方がよっぽどあぶないよママン……

*6:時を経て曲解になってるかもしれません。