sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

Spicy, Sour, and Sweet /B-Floor、快快 @ 東京芸術劇場 小ホール1

タイのユニットB-Floorと日本の快快とのコラボレーション企画だそう。
公演は2部構成になっていて、最初にB Floor単独の作品、休憩をはさんで、2組のコラボ作品が上演されました。
舞台は客席ではさむ形になっていて、真中にだいぶ四角よりのハーフパイプのような白い道ができてました。ここに映像が映し出されたり。

まあ、正直にきっぱりいうとつまらなかった。

B-Floor単独の作品は、ダンス作品といえるのだろうと思いますが、個人個人の技や体を観るというよりはセリフと小道具を用いた集団での動きをみせているように見えました。そこに紛争っぽい映像が映し出されたりして、ちょっぴり社会的な内容も盛り込んでいたのでしょうか?申し訳ないけれど、「よくがんばった体育の創作ダンスみたいだ」と思いました。自分が高校のときに体育の授業でちょっぴりメッセージを盛り込んだ創作ダンスの課題が出されたのを思い出しただけかもしれませんが。声と足音がやたら大きく響くのも苦手でした。

快快とのコラボ作品も、んんー。休憩時間にマイクを持って出てきた篠田さんの英語による奮闘も含めて、なんか発表会を観ているような気分に。言葉によるコミュニケーションをとったり、台詞があったりするんですが、それをわざわざ説明するようなところもあったりして。国際交流が行われましたーっていうドキュメンタリー風のニュースを見せられているような気持ちになりました。
参加型作品が苦手なのもあるかもしれません。参加型作品が苦手なのは、「そこでひとりも観客が協力しなかったら成り立たない」つくりになっているのにずるさというか、観客に対する甘えというか、そういうものを感じてしまうからなんだろうと思っています。今回も観客が拍手しないと雨が降ったことにならないし、買い物する場面では演者が客席にものを売って回るわけですが、それにノらない一角に演者が声をかけるときには微妙な雰囲気が流れてしまっているように見えました。そしてそのような様を眺めるのがあまり好きではないのです。
大道寺さんとかやし*1とかはとてもキュートだし観ていて面白いと思うので、言葉や観客に頼らないで彼女たちを魅力的に見せる体の動きを中心にした作品が観たかったなぁと思ったのですよ。

でももうしばらく快快は観に行かないような気がします。

*1:あえて呼び捨て