sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

セピアの庭で

渋谷で優雅に読書しよう、「優雅」を一緒に買うのよ、と自分に言い聞かせながらちょっぴり贅沢をする、私にとっての「セピアの庭で」はそういう喫茶店でした。閉店の話を知ったのが、閉店前日の深夜。もう当日になってたな。

会えたら会おうよーと言っていたおともだちと合流してラスト「セピアの庭で」。コーヒーが890円から、というのもあってちょっと久しぶり。この前来たのはキヨたんが亡くなった日のお昼でした。夜には訃報を聞くなんてちっとも思わずに、ここで「ねたあとに」のキヨたんの「よぉーこそ」が流れてくるシーンを読んでニヤニヤしてたんだ。


やったぁ!柿右衛門のカップを選んでくれたよーとムホムホと喜び記念撮影。みっちりしたチーズケーキとチョコケーキ。


常連だったのかな、たくさんのオジサマ方がカウンターに座ってビデオとったりされてましたね。70歳のマスターは25年間お店をやっていたそう。閉店のお知らせは一切張り出されていなくって、お会計のときに「最後に来れてよかったです」って言ったら、「ご存知だったんですね……!」てちょっぴり涙ぐまれてしまいました。うをーん、私もなくなっちゃうなんてすごく悲しいんだよー。渋谷でもおいしいコーヒーが飲めるところはあるけれど、優雅に読書できるコーヒーのおいしいお店はここだけだったんだ。