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「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

キミ☆コレ 〜ワン・サイド・ラバーズ・トリビュート〜 / シベリア少女鉄道スピリッツ @ タイニイアリス

作・演出:土屋亮一
出演:加藤雅人(ラブリーヨーヨー) 工藤史子 篠塚茜(シベリア少女鉄道) 高松泰治(ゴキブリコンビナート) 藤原幹雄(シベリア少女鉄道) 吉原朱美(本能中枢劇団)

ko-moto2010-01-10
2010年初ナマモノは初タイニイアリスで初シベリア少女鉄道でした。劇団名は変更になった…のかな?
以前、「シベリア少女鉄道の再放送」という、映画館で過去作品を上映する企画があって、その中の2本を観まして。1本がおそろしく面白くて、もう1本がおそろしく退屈に感じた覚えがあり、どうやら大まかに2タイプの作風のある集団であるとの情報も耳にしていたので、ちょっぴりひやひやしながらの今年初観劇。結果、めっちゃくちゃ面白かったのでした。もう最高にくだんなくて最高に面白かった。できればもう一度目撃したいけれど、前売りは完売らしいのでより多くの人がこれからでも当日券をゲットしてみればいいと思うの。

たたんだ中はこれから観る人はぜったい読んじゃだめ。



前半の笑いを取りにいっているわけでもないやや退屈なパートを観て確信。これ、後でなんかしらくる。好きなタイプのやつだー!んだものでじっくり観察。3回目のループのとき、もともとのセリフと心の声だけでも追うのが大変なくらいの混沌と見事な再現/セリフのかぶせっぷりだけでも感嘆(そして脳ミソフル回転の感覚にうっとり)していたところに、俳優さんたちの動きが後ろに表示されたアレとシンクロし始めたときにはもう頭の中はブラボー一色でした。きもちよかった。そうそう、ラストのセリフにお隣の人がその回の全ての人の全てのシーンの中で一番の大爆笑をかましてくれたのがまたよかった。年明けから心置きなく大笑い!すかっとする。
これまで熱心なファンの方々を横目で眺めていたわけですが、一発で理解しました。こりゃハマるわー。


もひとつ思い出していたのは柴幸男作品「反復かつ連続」。「シベ少に似てる」という批判とか、それに対するご本人の「大好きなので嬉しいです」みたいなコメントとかあったなーって。でも、思い出せども、コレとアレはまったく別物じゃないかなーって思った。というか、私は別物にした上で両方を存分に楽しむことができて幸せだわーって。