sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

生きてるものか / 五反田団 @ 東京芸術劇場 小ホール1

ko-moto2009-10-31

作・演出:前田司郎
出演:飯田一期 石澤彩美 久保亜津子(向陽舎) 佐藤誠青年団) 島田桃依 菅原直樹 瀬尾遠子 飛谷映里 野津あおい 枡野浩一 前田司郎

東京芸術劇場「芸劇eyes」、ハイバイ「て」に続いて上演された五反田団作品。再演「生きてるものはいないのか」と新作「生きてるものか」同時上演のうち、新作のこちらのみ拝見しました。ホントは両方のチケットとってあったんですが、体調を崩してしまったため再演を観るのは断念*1


「生きてるものはいないのか」を逆回転させたような作品でした。明転したとたんに舞台上にたくさんの死体。最初の人が後ろ向きに去っていったときに「時間が戻っているのだ」と気付いてそれ以降はにやにやしながら見守りました。正直、2,3人目まで過ぎたところで「ずっとこの調子だときついかも……」と思いましたが、杞憂でした。数人でのからみや同一人物の数回の登場で、さっきいってたことの次第が徐々に明らかになっていっておもしろかった。
とにかく前田さんが自分と枡野さんで遊びまくっていて、ご本人たちも楽しそうでたまんなかった。枡野さんについては「よかった」と「おいしいな!」がせめぎあい*2。あてがき、楽しくてしょうがなかったんだろなー。
あとお母さんがさいこうでした。あの「家政婦は見た!」状態とか。そして「この人見覚えある」と思ってた方、島田桃依さんはペニノで観ていたのでした。メモ。



ラストはものすごく前田さんらしく。私にとっての前田さんらしさってああいうところにあります。急に流れる静謐な空気が、生と死について語る言葉と合わさるところ。ぐっと落ちたテンポにゆっくり重なる暗転が、終演後の余韻を豊かなものにしてくれます。


この作品、「生きてるものはいないのか」より前に観てしまったらどう思うんでしょう。順番によって、どちらの作品が先/後であっても見え方が変わっちゃうように見えます。いきなりこっち観た方の感想知りたいなぁ。




ところで、本日の体調は最悪だったわけですが。
劇場で体調が悪いとき。咳対策は、のど飴をげっ歯類のよに口に溜め込んで*3、咳が出そうになったらのどの手前に持ってくる*4。これ、咳を抑えるのに私には効果的。ただ、これをやると、咳の代わりにはなみずが出るんよな……。はなみずひどいときは、マスクの中でティッシュつめちゃえ、なんですが、あまりにひどくてティッシュが決壊すると何もしてないとき以上の悲劇に襲われます(体験済み)。

*1:初演観てるから、と自分をなだめて帰ってきましたが、観たかった気持ちがむくむくで大変。俳優さんががらっと変わっているからねぇ。

*2:あとちちょっぴりふっくらされてたような。そのほうがいい。

*3:わたしなりの猛禽ちゃん

*4:以前チェルの「エンジョイ」観るときに体得した