sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

フキコシ・スペシャル・ソロ・アクト・ライブ・スペシャル 「スペシャル」 @ 世田谷パブリックシアター

ko-moto2009-09-27
何回「スペシャル」いうか、すもももももももものうちみたいな(みたいな?)タイトル。どんどん会場が大きくなって言ってるよな気がするフキコシ・ソロ・アクト。年に一回のお楽しみ!と書こうとして「はて、年に一回だったっけ?」と思って調べてみたら、

2008/02/23 フキコシ・ソロ・アクト・ライブ『(タイトル未定)』〜このライブのタイトルはタイトル未定です〜 @ 本多劇場
2006/11/26 フキコシ・ソロ・アクト・ライブ「XVIII」 @ クエスト・ホール
2005/8/13 フキコシ・ソロ・アクト・ライブ ソフィスティケィティド アンダーグラウンド コメディ mr. モーション・ピクチャー @ 青山スパイラルホール

微妙に1年1回ではなかった。見逃してないつもりですが、あってるかな?毎回タイトル長いんだなー。

今回は、体力的に今後は難しいかもしれない、過去のものも含めての公演。
相変わらずの登場の仕方に、相変わらずかっちょいいオープニング。毎回毎回どうやって思いついてどうやって実現してるんだ!てなかっちょよすぎるオープニング。今年は世田谷パブリックセンターの高さを活かした縦長スクリーンに水でタイトルを書いていくというもの。このスクリーンに9分割された照明が当たるものだから、何人もいる吹ちゃんが色んな場所に書いてるように見えたりして。めちゃくちゃスタイリッシュ。

世田谷パブリックセンターの高さを活かした演出が楽しかったです。オープニングはもちろん、帽子をくわえた鳥が三階席にいたりして。特にすごかったのがあの「雨の日に使うものを入れるために使うもの」でのパフォーマンス。最前列から見ていたら、三階席に向かって伸びていく様が圧巻でした。ちょっと頭くらくらするよな気ぃしながら。

あと印象に残ったのは、人と時間軸が複雑にいれ混ざっているのに観ている側をひとっつも混乱させない素晴らしさだった、夫が不倫しているヤツ。お母さんも子供も全部一人でこなしながら、時間軸も入れ替わりながら。後ろの大きなスクリーンに時間が表示されているのだけど、それを一瞥もせずにきちっとパフォーマンスがあっているってのはスタッフさんとフキコシさんあわせての素晴らしいパフォーマンスだったと思うのよ。同じことをやってても順番を入れ替えるだけで面白くなっちゃったりするの、さいこうだったなー。

それからフキコシさんの触るものがスクリーン上に文字で表示されちゃうヤツ。お持ち帰りされちゃった女子のおうちでアワワワ……というもの。これもスクリーンとパフォーマンスの連動がすごかった。最初は本屋さんにいるのかと思ったもの。あと「カツラ」って言われるとなんだか無条件に「ウフフ」て笑ってしまう。ラストにあわてて家を飛び出してこけてカツラ脱げちゃった!てストーリーの後に、ストーリー内の登場人物から、ステージ上のフキコシさんにシフトしていく鮮やかさも含めて素敵すぎました。

エンディングのスタッフロールが初めて観た「モーション・ピクチャー」のオープニングと似ていて、うれしかった。白バックに黒ドットが敷き詰められた画面に白文字でスタッフさんの名前が書いてあって。そのままだとドットに隠れて文字が見えないんだけど、吹ちゃんがスクリーンとプロジェクタの間に立って影をつくることで文字が読めるようになるの。