sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

ネジと紙幣 / ホリプロ @ 天王洲銀河劇場

作・演出: 倉持裕
出演: 森山未來 ともさかりえ 田口浩正 根岸季衣 長谷川朝晴 江口のりこ 細見大輔 野間口徹 満島ひかり 小林高鹿 近藤智行 吉川純広

ko-moto2009-09-20

某所でA席チケットを格安で手に入れたので、3階席の後ろの方で鑑賞。でかい劇場の割には3Fでも観やすいように作られてるなーと思いました。上からの眺めにちょっぴり世田谷パブリックシアターを思い出しました。とはいえ、出演者もポスターのお二人しか確認せずに出向いたので、今キャストを調べてみて初めて「この人出演してたんだ……」てなったりするていたらく。ごめん、ハセをハセだと思わずに観ていたよ。ホリプロ主催だからか、パンフレット購入を当たり前としているのか、チラシ束に大抵の公演では入っている一枚パンフレット(キャストが書いてある)がなかったんですよね。そういえばアンケートも入っていなかった。トップにいきなり他の公演のチラシ、って結構珍しいような気がする。

作品はよくできているなぁという感想。面白く観ましたがぐっとはこなかったです。チラシ記載のコピー「なぜ男は女を殺さなくてはならなかったのか?」をみて、説得力があり、かつ湿度の高い作品を期待してしまったのですが、「なぜ男は女を殺さなくてはならなかったのか?」の答えが私にはよく分からなかったです。結果的に殺したってことは分かりますが、殺さなくてもいいようにも見えてしまった、という意味で。引き金はアレだったんだろうけど、なあ……。ラストの洗濯物演出が遠目から観ているとよく分からなかったんですが、舞台上に水が降っていたのかな。うーん、分からなかったのは節約したせいか。

役者さんは熱演されてました。よくわかんなかったとか言っといてなんですけれど。特に私はチラシ掲載のお二人がなんだか好きなので、久しぶりに役者さんの姿を観てちょっとテンションあがりました。どうやら同じ回を観ていたらしいクラムボンのミトさんのTwitterによると、ともさかさんの腕が痣だらけ。最初のセットの階段も傾斜が危なそうに見えたので、最後までお怪我なきよう……。


それから倉持テイスト満載の作品なのにサケの音楽じゃないのがなんだか不思議でした。こないだのPPPPは観に行かず、倉持さん演出作品を観るのがちょっぴり久しぶりだったのと、出演者にPPPPの方がいらっしゃったのとで余計にそう感じたのかもしれません。