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「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

天翔ける風に / TSミュージカルファンデーション @ 東京芸術劇場 中ホール

企画・演出・振付 : 謝珠栄
原作 :野田秀樹「贋作・罪と罰
作曲 :玉麻尚一

出演:香寿たつき山崎銀之丞、戸井勝海、今拓哉、阿部裕、平澤智、剱持たまき、福麻むつ美
照井裕隆、友石竜也、川本昭彦、平野亙、福永吉洋、進藤健太郎、幸村吉也
横田裕市、中條郁司郎、高山光乗、齋藤健二、上口耕平、ほか

野田秀樹東京芸術劇場芸術監督就任記念公演のうちの1演目。原作は野田さんの「贋作・罪と罰」。この作品はお松主演だった再演を観ています。

なかなかコテコテのミュージカルで(?)途中「タモさん……!*1」とか思ったりもしました。ミュージカルを滅多に観ないのと、「ここは全員歌のパート」「ここは全員口語」と分かれていなくて、舞台上にいる一人は普通に話していて、話し相手は歌っていたりしたものだから「ここで*2か……!」てつい笑ってしまいました。群舞は人数に圧倒されましたけど、うん、すごいなとは思いますが「うわぁ……!」てはならなかったです。殺陣も新感線慣れしてしまうとちょっと物足りなく感じてしまった。

それからどうしてもNODA・MAP版と比べてしまっていました。重い話の中にたまに顔を出すくすっと笑えるセリフが、セリフはそのままなのにつぶれてしまっていてもったいないな、と思いました。あと、やっぱりミュージカル慣れしていないので、歌の中で話が進んでしまっているのにたまについていけなくなって*3、これから全く知らない内容のものをミュージカルで観るってことができるんだろうか?てちょっと不安になったりしました。これで初めてこの作品に触れた人はどう思うんだろう。
ラスト近くの「今ほど強く自分が正しかったと思ったことはないわ!」の叫び周辺はやっぱり圧巻でした。その直後のシーンといい、テキストの強さがハンパない。ものっすごいロマンチックな展開を見せてくれるのに感じるのはその強さとそこに含まれるちょっとしたもろい部分、それだけだったりして。


上演時間2時間半(15分休憩含む)でした。休憩時間に、B1の小ホール1から「ザ・ダイバー」終わりのお客さんがぞろぞろ出てきていて、うらやましくなってしまいました。良かったでしょう?て話しかけたくなった。「ザ・ダイバー」のパンフレットを買わなかったことを後悔してます。戯曲が掲載されている「新潮」は入手したい。

*1:ミュージカル嫌いで有名

*2:歌う

*3:通常、音楽聴くときもあんまり歌詞を聴かない方だからかも