sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

14歳の国 / キレなかった14才♥りたーんず @ こまばアゴラ劇場

作:宮沢章夫 
演出:杉原邦生
出演:
真田真 菅原直樹 山崎皓司(快快) 鈴木克昌 小畑克典(青年団

うーん。久しぶりに「お金と時間を返していただけますか」と思いました。
この方はこーじ氏と一緒にやるのが楽しくてしょうがなかったんだろうなぁ、という印象。おそらくノートに書いてることとかは演出によるもの*1なんだろうと思いますが、面白かった飲み会エピソードを後から聞かされているような気持ちになりました。その時にウケたのであろう話し手たちの様子を想像して「その場では楽しかったんでしょうね……」とは思うけれど、その熱がこちらには全く伝わってこない、あの感じ。宮沢さんの戯曲を読んだこともなく、この作品の上演を観るのも初めてだったのですが、どの程度変えてるのでしょう、これ。
「はじめまーす」とかカメラを使ったりとかチェル以降によく観られるようになった演出方法と思うんですが、この作品でのこれらの演出はあまりにも安直に見えました。明らかに影響されている手法を使うことについては面白ければぜんぜん問題ないと思ってます。パクりとかは思わない。でもやっぱり単に使うんじゃなくて、自分のものとして消化したうえで(あるいは消化しているように見えるように)使って欲しい。この作品はそうは見えなかった。

*1:戯曲には書かれていないのではないかと予想