sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

2008年の映画をふりかえる

http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20081214
毎年拝見させていただいてました空中キャンプさまの企画。今年初めて参加してみます。
今年劇場公開された映画で、劇場で観たのは16本です。少ない中からなのに選ぶの大変だった。

1. 名前(id、もしくはテキトーな名前)/性別
ko-moto/女
2. 2008年に劇場公開された映画でよかったものを3つ教えてください
ダークナイト
「接吻」
TOKYO!

3. 2で選んだ映画の中で、印象に残っている場面をひとつ教えてください

2008年は、ひっさしぶりにレオス・カラックスの映画が劇場公開されたんだよ。そしてそれは日本を舞台とした「糞*1」という作品だったんだよ、ということを書き留めておきたい。映画「TOKYO!」に含まれる3本の作品のうちの1本でした。

印象に残っているシーンは作品の冒頭、ドニ・ラヴァンが五反田のマンホールから出てきて、銀座を闊歩して、花を食い、紙幣を食い、女子高生の脇の下をなめて、マンホールの下に帰っていった、あの一連のシーンです。体つきといい、動き方といい、テンポといい、着ているスーツやお花のポップな色合いといい、このシーンだけでひとつのダンス作品だと思います。このシーンの後、ちょっとした間があったんですけど、「今のシーンでこの作品終わりでも全く構わない」と思ったもの。手元において、ここだけ何回も何回も観たい。
正直作品全体としてはそんなに良かったと思わないんですが、この項目でこのシーンを語りたいためだけに選びました。

4. 今年いちばんよかったなと思う役者さんは誰ですか

ジョーカーさいこうでした。あの声質、あの鼻息、あの口くちゃくちゃっぷり、そして看護婦!
ヒース・レジャーさいこう」というよりか「ジョーカーさいこう」がしっくりくる。でもやっぱ「ヒース・レジャー」ってことで。
訃報を耳にしたとき、「こんなはちゃめちゃ落ちかけメイクの役が遺作だなんて……」と思ったことをお詫びします。
「ブラックレイン」の松田優作を思い出しました。最後に悪役でしびれるほどの輝きを放ってた、という点で。

5. ひとことコメント
迷いなく決めたのは「ダークナイト」でした。とか言ってる割に、初回観にいったときに途中で居眠りしてしまい、くやしかったのでもう一回観にいく、という愚行をやらかしたのですけれど。ちょうどいま、DVDの発売CMががんがんに流れていて欲しくて我慢してクネクネしています。
ラスト一本が決められず、最終的に絞り込んだ「接吻」「ポニョ」「僕らのミライへ逆回転」の中から、またしてもクネクネしながら選びました。
日本の映画がないなってことと、冒頭のトヨエツの尻ポケットから出たカナヅチと、家の中の惨状を目にして玄関から出て行こうとする子供のランドセルをトヨエツの手が引き戻すシーン(手だけしか見えないところがすごく怖い)のインパクトで決めました。映画館を出るときに口から魂抜けてくよ、て感覚になった映画でした。
賛否両論あったみたいですけど、私はポニョが大好きだったー!ということは叫んでおきたい。

*1:フランス語で「メルド」