- 作者: 白岩玄
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2004/11/20
- メディア: 単行本
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この作品って直木賞とったのでしたっけ。全体的にすごく軽くて驚きました。口調とか展開とかぜんぶひっくるめて少女漫画を読んでいるような気になったというか……、いや、この物言いは少女漫画に失礼です、子供向けの「なかよし」とかに載っていそうな展開の分かりやすいマンガを読んでいるような……いや、これも「なかよし」に失礼です、コバルト文庫のような……、いや、コバルト文庫に失礼です、……てな気持ちになりました。だって都合のいいところで都合のいいキャラクターが、ストーリー展開に都合のいい事件を起こして、それぞれのエピソードは投げっぱなしに見えたのですもの。わー!要するに好きじゃなかった!
ドラマは観てないんですが、ものすごく高い評価をされてたように思います。小説では野ブタが男の子だったり、修二しかいなかったりしたのでドラマ化にあたって加えた変更が大当たりだったのでしょうか。つか、読んでる途中で「野ブタ」の名称が出てきてしばらくたって、それまでさんざん目にしてきたってのに、中盤になってようやく「修二って、あれか……!」と気づきました。地元じゃ負け知らず、のアレ。小劇場界でやたら歌い踊られていたアレ*1。鈍いにもほどがあります。そういう風に途中までドラマの設定を忘れていたにも関わらず、Jのお二人が出ていた、というのは頭にあって、修二をずぅっとながいひと(亀のつくひと)のイメージで読んでしまったのです。あのユニットって「しゅうじとあきら」じゃなかったっけ。てことは、ユニットの立ち位置からして、「修二」はながいひとじゃなくない?と終わってから気づいてざんねんな気持ちです。ざんねんなので真実について調べない。