sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

東京JAZZ 2008

昼の部。Sam MooreとSly & The FamilyStone。

Sly & The FamilyStone!!!!!!!!!

もうね、観ながら孤独にスライを聴いていた昔の自分を「20年たったら本物観れるよ!一緒にSing A Simple Songとかハイヤーとか歌えるよ」て抱きしめてあげたい気持ちでいっぱい。正直、家を出る前に東京JAZZのサイトに赤字(キャンセルとかの)が表示されてるような気がして確認しちゃったり、会場物販で「本日出演」の文字を見てもまだ実感わかなかったり、しょっぱな2曲ほど出てこなかったときには「やっぱり5分くらいぴろぴろ弾いていなくなっちゃうんだろな」と思ってたり、もうもうなんでここまで、ってくらいSly Stoneが目の前に出てくるって事が信じられなかったわけです。始まる前にモニタに表示されてる「Next Performance Sly & The FamilyStone」の文字を観ながら、なんてレアな表示だ、とそわそわ。

そんな心持で観ていたのに、期待通りのキンキラ衣装でしっかり出てきて、そりゃおじいちゃんだけど、ちゃんと声も出てて*1、そりゃおじいちゃんだけど、ハイヤーコールをあおったりしていて、動いてて、椅子に座ってくるっくる回る姿にもう、なんつか、「オッケーです!!ありがとう、ありがとう」と思ってました。そしてそれと同時に観ながらもなお信じられないその存在。初めてスライを知ったころにビデオテープを何回も何回も巻き戻して観てたウッドストックのステージ。大学時代のスライバンドでやった曲も次々に飛び出してきて。メンバーは違えどSly Stone本人がプレイするこれらを観ることができるなんてね。特に「If You Want Me To Stay」を歌い始めたときにもう、うわぁ……!てなった。
セットリストはヒットメドレーでした。Dance To The Music、Stand!、Don't Call Me Nigger,Whity、Sing A Simple Song、I Want To Take You Higher、If You Want Me To Stay、Family Affair、Thank You……あと他にもあったと思います。9月中旬にBS-hiやBS2でライブ放送、NHK総合でダイジェストが放送されるそうです。
今思いつくままに書き綴っているのでとりとめなくてごめんなさい。見終わった後もなんだか夢見心地で足元ふわふわした感覚でした。

終わった後に自分の友達とか、友達の友達とかと会って話したら、みんながみんなSly Stoneに対して愛ある落としコメントを吐いていて面白かった。くるくる回ってたねー、おじいちゃんだねー、ラスト出てきそうで出てこれなかったのもおじいちゃんだからだねー、バンドメンバーの視線が基本“いたわり”だよねー、みたいな。とりあえず「スライをリスペクトして、明日から仕事中になんかあったらすぐ椅子回してやる」のコメントが一番気に入りました。回ってやって!

*1:この辺の心配は岡村ちゃんの例からしても考えずにはいられなかった