sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

ヤーチャイカ

http://yah-chaika.com/

本日公開。舞台挨拶の回で観ました。映画よりは、生・谷川俊太郎と生・香川照之をおがみたくて行ったというのが本音。すみません……。

(6/1追記)
写真映画、と聞いてどんなもんかと思っていたら、本当に1枚1枚の写真を切り替える画面にナレーションが入り込む形式で作られていました。やわらかい声と静かで穏やかな絵。心地いいわぁ〜ん……zzz。
寝ちゃったね。途中寝てしまいました。
それでも役者・香川!は堪能いたしました。なんなんでしょうこの人の表情や仕草。静止しているからこそにじみ出てきているものもあったように思います。いちいちたまらないショットの連続に感激しまくり。……寝ちゃったけど。もうひとりのメインの尾野さんも素敵な女性でまいっちゃった。中越さんと浜崎(あゆ)を足して二で割って上品にしたよなお方。素敵。
実は観ながら思い出していたのはこのCMでした。谷川さんの詩が印象的なCM。


舞台挨拶は、監督の覚さん、谷川さん、主演の尾野さん、香川さん。

  • 監督のお二方はもう壮絶なバトルを繰り広げながら編集を重ねたそうです。覚さんはずぅっと谷川さんの背中に向けてドロップキック(脳内)を繰り出していたそうですよ、おっかしいの。男性と女性ということもあって、選ぶ写真がことごとく違ったと。監督のお二人の「バトル大変だった」トークはなかなかのぶっちゃけぶりで笑っちゃいました。
  • 通常の映画であれば編集されるとはいえ、撮った素材の80%くらいは使われるけれど、この映画については撮った写真のうち10%くらいしか使っていないそうです。
  • 逆に動画じゃないから使われた写真もあり。主演の尾野さんは、休憩して足をもんでいる素の自分が作品に使われているのを観て嬉しかったそうです。
  • この映画は撮るときは普通の映画と同じようにセリフが用意されていて、役者さんは普通に演技していたそうです。写真を撮るからといって静止した状態を作って写真を撮ったわけではないと。
  • 冒頭、香川さんが遠くからぶらぶらとやってきてカメラの至近距離を通過していくシーンがあるんですが、これは実際、監督の「スタート!」の声も聞き取れないくらいの遠くから、迂回しまくってそうとうな時間をかけて撮られたそうです。香川さんがもっとも印象に残ったシーンとして挙げられていました。
  • 「この映画を通してもっとも変わったことは?」という質問に対して、尾野さんが「谷川俊太郎さんと知り合ったこと」と。「だって、教科書に載ってる人なのに、ほら、こうやって隣にいて、触っちゃったりして」って谷川さんの腕をぽんぽんされててかわいらしかったー。そこへ香川さんが「そうそう、そんな、あの!谷川俊太郎の前であのめくるめくシーンを……*1」……ておっちゃん!もう、素敵表情にうっとりしてたのに、舞台挨拶での香川さんはほんっとおしゃべり上手の(いい意味で)調子のよいおっちゃんでした。惚れる〜。

観客としてこられていた出演者の方が急遽ご挨拶されたり、香川さんがお知り合いの方に話しかけてたり、リラックスして楽しい舞台挨拶でした。行ってよかったわぁ。
つか香川さんに惚れるわ〜。まいったまいった。「ゆれる」を強烈に見なおしたくなりました。兄ちゃん!

*1:ベッドシーンがあったのな