sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

愛おしき隣人

恵比寿ガーデンシネマにて。ロイ・アンダーソン監督作品。

面白かったー!おすすめおすすめ。

ストーリーはあってないようなもの。色んな登場人物が出来事や妄想や夜みた夢の話しを語ったり、音楽の練習をただひたすらしていたり。色んな登場人物の色んな日常をばきっと切りとって見せてくれます。それがオサレ過剰でなくしつこくなく。
面白いのが定点カメラなことです。定点カメラ、とは言わないか。1シーンにおいてカメラが一切動かないんです。なので観ているこちらが話している人を観たり、一個前のシーンの2人のやりとりが窓の向こうで行われている様子を観たり、と選択できて、ちょっぴりお芝居を観ているような気がしました。そしていろんなエピソードが切り取られて提示されているのでちょっぴり覗き見気分になったりして。上品なポツだこれ。
そして切り取られた景色ひとつひとつが絵のように見えてきます。アートを観たな。それぞれのシーンをお部屋に置きたくなってDVDが欲しくなりました。同じような感覚でDVD欲しいな、と思ったのはジム・ジャームッシュの「コーヒー&シガレッツ」。