sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

愛のテール / ニットキャップシアター @ 駅前劇場

ko-moto2008-04-28

作・演出:ごまのはえ
出演:大木湖南 ごまのはえ 安田一平 筒井彰浩 門脇俊輔 高原綾子 澤村喜一郎 市川愛里 阪本麻紀(烏丸ストロークロック) 田嶋杏子(デス電所) 日詰千栄

やー、今月お芝居観てないよ!わたし、節約しているよ!と吠え、「いつ最後に行ったの?」「ん、2週間前」「……」というやりとりをした*1舌の根も乾かぬうちに劇場に座っておりました。
今月観たお芝居3本のうち2本が「顔に傷持つ女」の出てくるお芝居となりました。ああ、関西の劇団だぁ、という自分には唐突にはしゃぎすぎると感じられてしまう歌や踊りやキャラが登場するのですが、観ているうちにそんなはしゃぎもこりゃ必要だ、やあやあおもしろいなぁ!となりました。珍しいことです。
おちゃらけた展開の序盤に発せられた「その日から私はかわいそうな女になりました」というセリフが響いたなぁ、と思っていたらそこが思いっきり作品のテーマに関わってました。主役が一人で悶々と逡巡した結果たどりついた爽快な結末にすっきりしました。その爽快な結末はたどりついた本人の決意によるものであるのですが、これはこの作品に限らず通常の生活の中でも同じだ、と改めて感じてこちらも爽快になりました。どんな結末であれ、思う存分悶々としたあとに出した結論は爽快なもんなんだよなぁ。というか爽快に思えるまで悶々としたらいいんだよなぁ。
私には障害を持つお友達がいるんですが、彼女が言うには「私は分かっているのよ、ってカンジで近づいてきて“親切アピール”する人が一番腹が立つ」とのことです*2。そんなことを思い出しました。

*1:でもさ、ペニノもハイバイもどん底も芝居じゃないけどKAIKOOも諦めたんだってば。この時期に出張かも、と言われていてチケットとってなかったのもあって。それにしてもペニノは本当に観たかった。出張ないこと決定したときにはキャンセル待ちでした。

*2:そうなんだぁ。私はあなたのことを分かった上で今ものすご親切にしてるけどね!と返しておいた。気の強い美人さんなのですよ。