sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

死ぬまでの短い時間 / M&O Plays プロデュース @ ベニサン・ピット

作・演出:岩松了
出演:北村一輝 秋山菜津子 田中圭 古澤裕介 内田慈

ko-moto2007-12-15

初☆生☆一輝。
チケットの番号が通し番号ぽかったし、ベニサン・ピットなので「これは自由席でございますね」とはりきってならぶつもりで開演時間に向かいました。森下から行こうと思っていたんですが、自宅から駅までの原付運転中に「あ、チラシ(=ベニサン・ピットへの地図)忘れた」と気づき、急遽、以前行ったときに使った両国駅から。そしたら、どうやら森下駅からの目印となっていたお弁当屋さんがなくなっていたらしかったので、迷わずにすみました。地図忘れてラッキー。
ちなみに、森下駅のA2出口を出て右、セブンイレブンの角を右折、です。

んで、たどりついてみたら、なんと指定席だったのです。そっかー、最前キープは無理でしたね、なんてつぶやいて席についてみたら、前から2列目ド真ん中。ステージをみやって「……!!!!!」。ちょっとぅ、どうすんの、この距離で、一輝が、一輝が、キングが!とあわわわわとなり、あわわわわといいながら誰かに言わずにいられない!とメールをうちはじめる始末でした。
凹型客席だったので、上演中に一輝が舞台サイドによっていくと、お嬢様方の顔が一輝が動くのに連れて「ぱぁぁあぁあっ……」って輝くのを観て「一輝だけに」とつぶやいてみたものの、絶対自分もあの顔してたに違いありません。前から2列目だと匂いも届くよ、一輝、いいにおいだよ!

……、興奮して単なる一輝レポートになってしまいました。
で、お芝居。

岩松さん特有の間を観るお芝居。ほんのちょっとした言葉の違和感から思いもしない方向に、そして観ている方の頭が混乱する方向に転がっていく楽しさが存分に味わえました。声を大にして「よくわかんないぞー!」って叫ぶことができるのに、そのわかんなさが心地よいってどういうことでしょう。ストーリーは比較的分かりやすいほうではありました。生と死の境界が見えなくて。途中、もしかして田中さんと一輝、秋山さんと内田さんが同一人物だったりする?とかまで勘ぐってしまいました(違ったけど)。
「あなた、もしかして自分を低く見積もりたがりの人?」が心に残りました。
古澤さんをポツ以外で観たの初めてでしたが、やっぱ好きです。アレはなんだ、最近よく観るけどなんだ、はやっているよな秘かに(まだ観てない方のためにぼかす)。

舞台美術と照明とセリフの間や暗転などの演出、どれをとってもスタイリッシュでかっちょよかったです。ただ無理に音楽劇にすることなかったんじゃないかなぁ……。バンドの音楽が出てくるところで、それまでの流れや、しっとりとした間が殺されてしまった場面が多かったように感じました。単に音楽がものすごく好みでなかったからかもしれません。振り付けは井出茂大さんだったようですが、うーん、コンテンポラリーにしてもどうなんだろう?と。これもあまり井出さんの作品があまり好みでないからかもしれません。