sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

火星の倉庫 / ヨーロッパ企画 @ シアターサンモール

作・演出:上田誠

出演:石田剛太、酒井善史、諏訪雅、角田貴志、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、西村直子、本多力松田暢子、山脇唯

東京楽公演。
ん〜、正直……でした。
個人的にはラストのくだりでそれまでの面白さがぶちこわしになってしまいました。

ラスト近くにいきなり「ん?どこの教育ビデオ?」というシーンになり、きっとこれはわざと教育ビデオっぽくしてるんだ、わざと棒読みにしてゆるゆるにさぁ、なんて思っていたらそのままベッタベタな安っぽいお涙頂戴シーンに突入。き、きっとこれもあえてベッタベタにしてゆるゆる効果を狙った演出なんですかしらね、そ、そうよね、コントっぽくしたくなっちゃったんだよね、って思ってたらそのあたりには全く触れずに終了。え、マジだったんですか?

「ミスキャンパス」とか「世界は終わります、おつかれさまでした!*1」とかの細かなセリフ、登場人物の関係性、舞台装置が登場人物によってこんこんこんこん組み替えられる様子、面白く見てたんですが、うーん。うーん。なんで、何を思ってラストがああなってしまったのかを、上田さんをゆすりにゆすりながら聞いてみたい。

ヨーロッパ企画は好きなんですが、「うひょー!」てなった作品がどれも再演であることがちょっぴり悲しいのです。「うきょー!」ってなれる作品を新作で観たいなぁと思うんですが、それこそ剣さんの言う「変わっちゃったという人がいるけれど、それも含めてCKB」ってヤツなのかしら。「うきょー!」がほしいよ、「うきょー!」がとどいてないよ。

*1:さわやか