sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

演技者。の冬のユリゲラー

さっそく見直してみました。
メイキングでイケテツ様が「舞台には負けたくない」とおっしゃっておられますが、軽やかに負けていらっしゃいました。ドラマ版。驚くほどテンポが悪くて、舞台ではくすくす笑っていたセリフたちがことごとく死んでいました。やーびっくりした。芸達者な方々を揃えてのドラマなのに。ヨーロッパ企画のあのリズミカルなテンポや、ごく自然に見える台詞回しはやっぱり緻密な演出であるとか稽古であるとか、ずっと一緒にいる仲間内のあうんの呼吸とか、とにかくたくさんのものがつみかさなった結果なのだなぁと実感。おおまかなストーリーと一部はセリフそのまま一緒なのにまったく笑えずでしたもの、ドラマ。驚き。
メイキングの回で演出の方が「もうだいじょうぶだよね」と言い放って「えっ?」となってる出演者たちを置き去りにする的なシーンと、その後に自主的に掛け合い練習する出演者の姿が映し出されていましたが、どなたの悪意でしょう。ちょっとびっくりした。「そりゃないぜセニョール!」て心の中のオーケンが叫びました。「えっ」ってなってる出演者がいるならもっと稽古するものじゃないのかな。

というわけですので、ドラマ見て「ふーん」と観にいくのやめてる皆様も安心してチケットとっちゃいな!
……と思って観てみたら結構な勢いで売り切れ出てるじゃない!わーおー、2回目観にいくチャンスないかも。

それにしてもあの芸達者イケテツが演じてみてもやっぱりこの役は君の方があってるね、と思わせるスワーは無敵。STMB映画のときも「やっぱこれはスワーが言わなくちゃ」と思ったものな。そして今回の「苦悩のピラミッダー」も見ていて「これ、多分初演はスワーだったに違いない」という役どころがありました。初演のキャストがわからなくて確かめられなくって残念。