sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

fishbone

フジロックにfishboneというニュースは、Circle'07の後は朝霧までガマンよ!と思っていた私をゆさぶりまくりでしたの、実は。レッチリがぐあーっと盛り上がるにつれてなぜかハードロックよりな音になって失速してしまった感があったバンド。だーいすきでした。SKA−ミクスチャー*1-ハードロックとアルバムごとに表情がかわりまくるバンド。
1枚目はかなりSKAに影響された音楽をやっているのです。

Fishbone

Fishbone

有名なのはこの「Party At Ground Zero」。

2001年のかのテロによってしょっちゅう「グラウンド・ゼロ」という言葉を耳にするたびにこの曲を思い出したりしていたのは不謹慎でしょうか。そう思えばあのテロ以降、グラウンド・ゼロ(=爆心地)がツインタワーのあった場所の代名詞となってしまって、言葉の意味も変わってしまったんだなぁ。そういった事情で今この曲を演奏することってできないんじゃないかしらね。ライブ行くなら聴きたいけどね。この曲の入ったアルバム、大学卒業時に借りパクされて手元にないのよな。む、くやしいね。

で、2枚目のアルバム*2はなかなかにソウル寄り。

Truth & Soul

Truth & Soul

有名なのはカーティス・メイフィールドのカバー「Freddie's Dead」。だいぶロックアレンジになっていてかっちょいい。これは原曲が素晴らしいし、カバーしたこのバージョンも愛せるステキな例。


3枚目のアルバム「REALITY OF MY SURROUDINGS」。

The Reality of My Surroundings

The Reality of My Surroundings

「Pressure」が大好きだった。あと「Everyday Sunshine」。
このあたりで初めてFishboneを生で観たのですよね。「Everyday Sunshine」でアンジェロがダイブして後ろのPAのあたりで歌っちゃってねー……って思ったらまさにそれがyoutubeにあがってました(15分もあって長いです)。

途中で「ウシロ!ウシロ!」と一生懸命MCで言っているので恐らくまさにその時の映像と思います。これ、移転する前、今のチッタデッラのあたりにあったころのクラブチッタですねー。こんときドラムスティックゲットしたんだよなー(まだウチにある)。この映像、TVKテレビ神奈川)で放送されてわくわくしながら観ていた覚えがあります。たしかこのアルバムが出た時期が、レッチリでいえば「母乳」の頃で、いわゆる「ミクスチャー」といわれる音楽のハシりあたりでした。もうちょっとしたらNirvanaが出てくる、や、出たてくらいかな。
Fishboneは黒人がロックを、という文脈でも語られがちで、本人たちもそういわれることをよく話題に出していた覚えがあります。日本大好き!てよく言っていて、その理由として「日本は“黒人だから”って音楽の評価が曲げられることがないから」と言ってて。学校教育で分かっていたつもりになっていたそういう問題について「私は何もわかっちゃいないんだな」と教えてもらったように感じたのを覚えています。同じミクスチャーバンドとして語られることの多かったレッチリやその他のバンドが順調に(?)大きくなっていくのをどう眺めていたのかしら……て余計なお世話ですが。や、このアルバム以降、必要以上にハードロックに傾倒した音楽になって、私もついていけなくなっちゃったことを思い出すと少し苦々しい気持ちになります。このときのアルバムの次も同じクラブチッタでライブあったんですけどスカスカだったものなぁ……。

そう、当時(1990年ごろ)は思いっきしバンドブームの時代、レピッシュのマグミ氏が頻繁にfishboneへの愛を語っていたのを思い出します。上のクラブチッタライブのとき、マグミ氏とまだユニコーンだった民生氏を見たのよな。思えば初民生がこのときだったんだ。

むーん!こうやって映像観てるとたまらんです。フジロックに誰かつれてって!fishboneの日だけでいい。>ってちょっと調べてみたらどうやら今、当時のメンバーってアンジェロしか残っていないらしいです。そっかー。ガンズよりはアンジェロ一人だけでも観たい感強いですが、うーん、そうかー。

*1:当時はこう呼ばれてた。レッチリ初期あたりまでのイメージ。

*2:実質2枚目はミニアルバム「In Your Face」ですが今日は割愛