sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

ポタライブ @ 駒場東大前駅周辺

「お散歩演劇」って一体なんでしょうとちょっぴり不安になりつつ降り立った駒場東大前駅。西口から出るの初めてだー。改札でて「ここでいいんですか?」と確認したとたんに「どちらからいらしたんですか?」と話しかけられて、所詮ひとりじょうずの私はもうワタワタ。この方が「案内係」と名乗っていらしたんですが、岸井さんだったのですね。
内容は「ガイド付き駒場東大前駅ツアー?」という風情。案内してくれた場所や内容が興味深かったです。実はこの街にはこういうものがあって、それは昔こういうことがあったからで、実際にそれを体験した人の話だと〜……てなお話を聞きながら2時間ほどのお散歩。東大の敷地内なんて初めて入ったし、小学校に入ったのもン十年ぶりでした。今日は天気も良くて、梅の香りや沈丁花の香りがただよってました。そんなよくある風景が、お話を聞いているうちに特別な風景に見えてくるのが妙に心地よかったです。いったいどこに入り込んでしまったのか、と。

そして行く先行く先に「あ、さっき見た人」「あ、踊ってる人」とか、お客さんと一緒に歩いていた人が突然踊りだしたりするんですね。この方々が「出演者」。そうなってくると、最初から把握しているわけでなかった一緒に歩いている方々が、参加者なのか出演者なのかわからなくなってくるんです。そんな中で語られる昔のこの場所のお話や昔の人の話。そして現在の参加者に問いかける今の話。人も時代もちょっとずつ混乱しながら歩いていると色んな感覚が微妙に狂わされてるような気に。軽いトランス状態。
本日ちょうど読了した本(下記エントリ参照)も「不思議な体験をした旅」の話だったので、「今でもこんな不思議な旅がありますよ」と思ったりしつつ歩きました。

それから作品とはまったく関係のない話ですが、駒場東大前周辺を走る車が車好き度高くてびっくり。アルファロメオやら大昔のBMWやら。改造してあってさ。そこからのぞいてる犬もセレブ〜なカンジ*1。失礼ながらそんなに「セレブ」て思ってなかった地域だったので軽く驚きました。

*1:犬、くわしくない。車もだけど