sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

エンジョイ / チェルフィッチュ @ 新国立劇場

作・演出:岡田利規
出演:岩本えり/下西啓正/田中寿直/南波典子/松村翔子/村上聡一/山縣太一/山崎ルキノ/山中隆次郎

2006/12/7〜2006/12/23

マチネ。
これねぇ。面白くないところがなかった。どのシーンもどの語りもどの動きも、全て全て楽しく見ました。チェルフィッチュはただでさえ、言葉の洪水と身振り手振りの洪水と役の入れ替わり*1と、とにかく潤沢に与えられる情報を追うだけでもかなり体力を使うのに、さらにそれらに触発されて自分の想いがぐぐっと引っ張り出される感覚までプラスされて、その場が非常に個人的な場所に変貌します。観終わるとくたくた。そしてそのくたくたが心地よい。今回の作品も途中で「ああ……」と身につまされるところがありました。
対して、今回の作品はすごく整理された形で提供されているようにも感じました。まず分かりやすかったです。いや、分かりやすかった、というとちょっと言葉が違うかな。すんなりと体の中に情報が取り込まれていきました。
そして今回も、観る位置によってだいぶ印象が変わりそうな作品でした。来週、本日とは逆サイドの席を確保してあるので楽しみ楽しみ。
チェルフィッチュ公演はいつもじわじわくるので、ちょこちょこ追記しながらエントリを完成させたい。プログラムも購入しましたがまだ読めていないので。

あ、「三月の5日間」2006年版、DVD化されるそうです。特典にはこの公演のときに催されたサンガツのライブ映像がつくらしいです。今晩のももちろん観ますが、即予約しました。予約するとちょっと安くなるようでして。公演時配布されるチラシ群の中に申込用紙が入ってます。

*1:本作品はほとんどなかったな