sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

朝霧JAM

車は友人がレンタカーで借りて南阿佐ヶ谷を6:30に出発。途中でテントを持つ友人をピックアップ。その後、私ともう一人を渋谷でピックアップ、というコース。一人遅れたり、ナビにちょっとだまされたり*1しながらも車は順調にすすむよ。車内にいるときからすーごい良い天気。「どうよこの空!」とテンションあがる。

13:45頃。もろもろ買い物を終え、到着。会場に着いた頃、ちょうどクラムボンが始まった様子でした。

テントサイトを徘徊するもテント設営場所がホントにみつからない。これでも去年よりも早い到着なんだけども、ゆうゆうとテントを張っている人や、ふんだんにスペースを使っているテントが非常に多い。何気にお金の匂いがするテントもちらほら。後にしこたま酔っ払った友人からこのあたりについての本音が出る出る。あ、酔っ払ってないときも「この問題をあなたが主催者ならばどう打破するか」というテーマが出たな。

ともあれ、しかたがないので、去年は通路としてしか機能してなかった砂利道にテントをはることに。この後から来た人はもっとスペースがない&通路には狭いところもある、という要因もあって、その後ぞくぞくテントが設置されて通路を通るのも一苦労、という状態になっちゃってました。うーん、人増えすぎ&一人あたりのテントサイトのスペースが増えすぎなんですな。

さっそくバーベキュー。「来てすぐバーベキュー」は朝霧の定番だもん。今年はがっつきすぎて写真が全然なーい。友よ、顔をつぶしてすまん。
毎年毎年、どうしてこうもバーベキュー最高かねー!しいたけ、エリンギ、ソーセージさいこう。ムーンシャインからがんがん聞こえてくる音楽を聞きながらのバーベキュー。今年のBGMはHands of CreationとSpecial Othersでした。Hands of Creationはカバーが多かったのかな。バーベキューしながらビートルズをみんな歌い始めたりしてたので。Special Othersは1年半ぶりくらいかな。音だけでしたがえーらいことかっこよかった。バーベキューやってる友人からも「誰これ」「かっこいい」がやたら出ました。ムーンシャインをチラ見できるスポットまででかけた友人が「人すげーぞ」と言ってたし、よいライブだったんだろなー。遠くからすわって聴いているのもいい塩梅でございましたよ。


そろそろ日が暮れてきそう。これまでの経験上、日が落ちると驚くほど寒くなるので、持っていきすぎ!てくらいの洋服を着こみました。そんで、ほどよく、をかるーく飛び越えて酔っ払った友人たちと「はじめちとせ、はじめちとせ」とつぶやきながらステージ方面へ。みなさん千鳥足。なぜかトイレへ並んでしまい、聞こえてきていたはじめさんの歌声はトイレから出たら聞こえなくなってしまっていたのでした。あー、間に合わなかったか。残念。後方で座り込む友人を置いてくるりのポジション取りへ。さすが朝霧、ずんずん前にいけちゃって。ちょう至近距離。

写真では分かりにくいですが、きれーいにまんまるの月。ラフ〜、なカンジでクリフから一人ずつふらりと出てきて音出し。最後は全員そろって「ロックンロール」をワンコーラスだけ合わせてリハ完了。一旦ひっこんでまた出てきたんですが、客もやるほうもリラックスしまくってる雰囲気がいい。
始まる前に「ワンダーフォーゲル聴きたいんだよねー」っていってた人とすれ違っていたんですが、しょっぱながワンダーフォーゲルで。「良かったね!」という気持ちも合わさって楽しー!ハイウェイ、そして「東京」。すごい。ちょっと寒くなってきた、暗くなりたての野外での東京。笑顔で見てるのにじんわり涙目でした。即興の歌詞もさいこう。「SMASHが企てた日本最初のロックフェス、フジロック、1年目は富士山のふもと、台風がキッズを襲った、キッズの大半かぜっぴき、3年目、やっと苗場でチルアウト、だけどフジヤマはどこ?外人さんに聞かれて答えられない、見ろ、ここにある」てカンジの。そう、ここにあるのよ!今日の素晴らしい昼の富士山の姿と、この時点での黒いシルエットの富士山の姿と、見事なまでの満月。なんてこと言ってくれるの。その後は「街」のシャウトが圧巻。圧倒されました。圧倒されたんだけども、くるりものびのび、そしてお客さんものびのび、ってカンジで、前のほうにいるんだけどもみくちゃにならなくて、でも楽しく体を揺らして。ああさいこう。いいものみせてもらったよ!

くるり後、人ごみを抜けてみるとありえない寒さ。去年は「白い息でてるよ〜」と悠長に言っていたけど、もう顔を指す空気がぴりっとくるくらいの寒さで「息が白いなんて当たり前さ」って言われているよう。後方で「ここで待ってるね」といっていた友人が「ここ」にいないのでTELしてみると「ど〜こ〜に〜い〜る〜の〜」と切ない声。かけつけると、ちょうど出会えたらしきもう一人の友人とたってるそのコ。泣いてんの。さみし泣き?あははー、バカだー、こいつバカだー、とからかいつつ。かわいいやつめ。さらに「くるり、楽しみにしてたのにロックンロールしか聴けなかった」。……お姉さん、今日くるりはロックンロールやってないよ、リハでワンコーラスやっただけだよ。あー、おもしろいよっぱらいだ。今年の朝霧、彼女のベストアクトはくるりのロックンロール(架空)だそうです。あはははは。

その後は寒さに震えて、後ろの方でたかれてるキャンプファイヤー前を離れられなく。ものすごい煙なんだけど、煙がくるとあたたかい、という状況。それでも寒いよりもいい、とばちばちとんでる火の粉もよけずにスモークされまくり。Michael Franti and Spearheadはスモークされてかぴかぴになりつつ眺め。フェス女子最大の敵がやってきていたので、ヘタにお酒を入れると取り返しつかなくなりそうで、でも去年の経験上、お酒を飲むと体があったまって良いので、ずっとどこでお酒を入れるか考えてたのね。Michael Franti and Spearheadの終わりあたりでホットラムを買いに。レモン加えてもらうとおいしいんだよね、とさっき看板に「HOT コーヒー、ラム、チャイ」と書いてあったお店へ。そしたら「ホットラムチャイ」なんですよ、と言われてしまい。チャイが苦手なのと、カクテルとかじゃなくてリキュールっぽいのをくいっといきたかったので悩んでいると、お店の人がラムをお湯で軽く割ったものを出してくれました。感謝。かなり濃い目だったので、一口飲んだだけで喉の辺りがほんわかあったかくなってきて良いカンジ。うふふふふふ(すぐよっぱらう)。

そんでもってThe Pogues。よっぱらって体ぽかぽかの状態でくらくらしながら踊りくるった。普段ライブであまり踊らないので何年ぶりか?というくらいに飛んではねて踊ったよ。すーごく楽しい!きゃあきゃあきゃあ。ステージ上だってわたしたちだってよっぱらってよいきもち!みなさんゴキゲンで演奏されてたよに見えたよ。ダブルアンコールまでやってくれちゃって、おじちゃんたちだいじょぶか?って妙な心配までしちゃう始末でした。

終わったら速攻テントに戻り、はみがきだけして化粧はふき取りコットンで落としておやすみなさい。砂利道にテントを張っていたので、素足で歩くと「いでででで」と自分の不健康さを思わず実感するような状態。寝袋を通してもちょっとごつごつが感じられたんですが、思ったよりはぐっすり眠れました。寒さはこの4年間では一番でした。厚着して寝袋にくるまったものの寒くて何度か目をさましてしまったもの。

本日のタイムテーブル(○:観た △:聴いた)
◎Rainbow Stage
14:00 - 14:50 クラムボン
15:30 - 16:20 Ron Sexsmith
17:00 - 17:50 元ちとせ
18:30 - 19:30 くるり
20:10 - 21:10 Michael Franti and Spearhead ○
21:50 - 23:10 The Pogues ○

◎Moon Shine Stage
14:00 - 14:40 Gina & Chris
14:50 - 15:30 Hands of Creation △
15:50 - 16:30 Special Others
16:50 - 17:35 Individual Orchestra
17:45 - 18:45 RKD2 (RYUKYUDISKO)
18:45 - 19:45 RKD1 (RYUKYUDISKO)
19:45 - 20:45 JUSTICE
20:45 - 21:45 EROL ALKAN
22:00 - 23:00 MIRROR SYSTEM (Steve Hillage & Miquette Giraudy)

*1:去年はナビにおおいに惑わされて時間を食いまくったので、ちょっとだけなら大いなる進歩よね、と評価する仲間4人。