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「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

ショートショートムービーフェスティバル(2日目) / ヨーロッパ企画 @ ニッポン放送イマジンスタジオ

2日連荘で行ってまいりました。本日の特別審査員はいとうせいこうさん、ということで、整理番号がよろしかったワタクシは審査員席間近にポジショニングして、せいこうさんの香りと華奢な肩を堪能してまいりました*1

作品についての詳細は後日……。本日はちょいとおねむになってしまったもので……。一言だけ。昨日の作品のほうが好きなものが多かったです。


(7/7追記しました。こちらも長い&ネタバレなのでたたみます)

本日も司会は酒井くん&上田さん。今日はゲスト審査員がせいこうさんということもあって、酒井くんを落とすツッコミが冴えて冴えて。ツッコまれた 酒井さんがさらにしどろもどろになっていく様が楽しすぎました(ひどい)。でもさり気に酒井さんの落とした資料を拾ってあげてたり、進行のための行 動でスムーズにお二人をフォローしていたり、面白くしながらもきっちりすすめるせいこうさんの鮮やかなワザをしっかりと見せていただきました。

昨日今日と、ステージ上に登場する*2ヨーロッパ企画の皆様は正装、つまりスーツ。男性陣は揃いも揃って三つボタンの 黒スーツ。な、わけですが。似合わないすね〜。いや、似合わないというか、着慣れてないなぁ。4月に溢れる新入社員ともまた違う着慣れてなさ 。フレッシュさの違いのような……い、いやいやいや(失礼)。
そんな中、ポロシャツ+ワークパンツで登場してしまったせいこうさんは「ちゃんと先にいってくれよぅ」と。さらに直前にトイレに行ったら股間のほどよい ところに水をぶちかけてしまったとのことで、スタッフ用のPASSシールを2枚ほどよいところに貼り付けて。「せいこうさんのパンツの渇きを観察する」と いう目的も特化されたところでスタートいたしました。

  1. 井筒大輔 「二人三脚二言三言」 :一般監督

麻雀のコマに書いてある、足と紐(二人三脚のために結ぶ紐)を用いてつぶやくCGもの。……うーん、麻雀のルールを全く知らないから、というのも あって、面白さがよくわからなかったです。

  1. 行本周平 「たまご」 :一般監督

あれ、どんなんだったっけ……。オブラートにつつんだ物言いをすればふくよかな方(って)がステキな風情でゆで卵を食べるシーン、机の上で目玉 焼きが焼けるシーン、奇妙な卵が出てきて、それをつついて「ひぃやぁ〜」となっているシーンは覚えてますがストーリーとしてどうつながってたっけ…… 。上映後のコメントにもありましたが、ゆで卵を食べる姿が結構たまらなかったです。あとやたら長かったエンドロール。音楽を依頼した友人がやたら 長い曲を作ってきてくれたからエンドロールも長くなっちゃったとか。

  1. 垂見トモユキ 「ある映像作家の恋」 :一般監督

ヨーロッパ企画周りの?)映像のお仕事をされている方だそうで。映像を撮っている「私」が松田さんに恋をしているのかと思いきや、松田さんが 石田さんに恋をしているのかと思いきや、その石田さんは実は……!という内容。
水に関わったオチがついてはいるものの、「あれはジェルでしょ」とか「シズル感」とかいうコメントが出てきて笑う笑う。確かにジェルを使用していたし、「 シズル感」ってさ!て内容でしたし(さらに会場前に流すヨーロッパ企画DVD「ムーミン」のコピーが「シズル感たっぷりの……」なんですよね)。

  1. 上田誠 「籔の中」 :ヨーロッパ企画監督

ヨーロッパ企画メンバー総動員。さらには上田さんのご両親まで。せまいせまーい空間にひしめきあってさわぎまくって収集つかないドタバタぶりを、そのままどたばた見せてくれてました。ひとこと。これはずるい!

  1. 石田剛太 「 17のしゃがれたブルースを聴きながら 」 :ヨーロッパ企画監督

「この学校バカばっか」と周りをバカにしつつも「だりー」と学校に通ってみちゃう諏訪さん主役。まだ世に出てないマンガの映画化だそうです。新しい !くっだらない内容(失礼)だけど好きだったな。諏訪さんのべたーとした抑揚のない物言いがいい味出してました。
しっかし諏訪さんって100kgあるの??(石田さん弁)。アクションシーンで使用していた紐はバッチシ見えていました。「えぇ〜、分かっちゃいます?」 ととぼけていた石田さん。使用した小物やら大物やら、石田さんの人脈でなんとかして格安で仕上げたそうです。

  1. ネゴシックス(パグマガプロデュース) 「TSUTAYA」 :ゲスト監督

ネゴシックスでずっぱりのコントっぽい映像。同じパターンをちょっとずつ変えて繰り返される映像で、笑わせてもらえました。TSUTAYAではもれなく 綿を入れてくれます。

  1. 竹内祐デス電所 未定:ゲスト監督

残念ながら多忙により間に合わなかったとのことで、欠番でした。

  1. 松田暢子ごきげんよう」 :ヨーロッパ企画監督

若草物語と某サイコロテレビ番組と世界の終わりとが盛り込まれた作品(全然わからんがな)。きっと狙ってるんだよね?な皆様の棒読みやセリフ の間が。ガーリーなカンジですのよ、お姉さま、な出演者の方々もかわいらしかった。

  1. SCRAPフリーペーパー 「卓球王」:ゲスト監督

SCRAPというフリーペーパーで音楽を作ったらしく、それにのっけたアニメ作品。アニメには恐ろしく疎いんですけど、作るのって大変なんですよねぇ ?スポンサー募集のデモ映像みたいなつくりになってましたが「へぇー」と軽く感心(っていうとえらそうですが)しました。

  1. 人羅真樹 「ご麺なさい」 :一般監督

お金がない主人公が、友人と一緒にご飯が食べたいがために無茶をするよ!というストーリー。無茶すぎでした。無茶すぎるのにトーンはべたり、 のぺり、としていまして。上映後に出てきた監督(出演もしてました)のトークとあわせて、爆笑じゃないけど「ふふふ」とにやけてしまう雰囲気でした。

  1. 与座嘉秋ホームチーム 「公園にて」:ゲスト監督

与座さんについては「STMBに出てたお笑いの人」という認識しかありませんが。この方も上映後のトークもあわせて、「オレが一番楽しんじゃいまし た!」というワクワク感が溢れた映像で面白かったです。

  1. 大歳倫弘 「正しいメモリの使い方」 :ヨーロッパ企画監督

上映後の監督コメントは「世にも奇妙な物語」みたいなのがやりたかった」。その狙いが分かりやすいくらいの「世にも奇妙な〜」っぷりでした。記憶 をそのときの感情とともに記録しておけるメモリにまつわるお話。
お話もそうですが、何回も再生される記憶(ドア付近で彼女と話す)のシーンで、ドアの横に「永野」と書いた紙が貼ってあるのが気になりまくりまし た。地道なカンジ。
上映後のトークで、「結局この話はどういうことだったのか」の質問に対して、「詳しく語ろうと思うと15分くらいかかっちゃうんですけど」。という言葉に 、「いやー15分はあげられないな」「短くはできないんだ?」というコメントが飛ぶ中、酒井さんが「15分かゼロか*3、で。」と。これにこまってもごもごと言葉を詰まらせる監督と「15かゼロかって!」とはたまたはじまる上田さん+せいこうさんによる酒井お とし。落とされても落とされても「たはは」か「きょとん」顔で取り仕切ろうと試みる酒井さん。意外と大物?いいポジションです。

  1. 角田貴志 「体の部位一番決定戦」 :ヨーロッパ企画監督

ああ、それっぽい印象があったけど、本当に付き合いベタというかひとり上手な方なのですね、角田さん。タイトルどおり、自分の体のパーツとパー ツを戦わせ、そこに自分でプロレス中継っぽい実況をいれている作品。「あぁっ、右手のジャンプ攻撃!」とかそういう。スピード感とこれを作ってるサ 行を想像して笑いました。
せいこうさんはここに投票されたそうです。「意外と見せ方の基本を抑えてるよね。あの光がさしこむところとか」と、これまた映像を知っている方の鋭 いコメントでした。


つたなさ残る司会のもと(失礼)行われたフェスティバルでしたが、せいこうさんゲストの今日、最初のトーク終わりから、司会の2名がはけるまえに必 ず「では、せいこうさんはお(審査員)席の方へ」と先にせいこうさんを審査員席に案内していた酒井さん。最後くらいは一緒に、と思って、最後の上 映に入るところだけ「ではせいこうさんお席のほうに」って言わなかった酒井さん。せいこうさんから「言わないの?」「言ってくれないと、みんな待ってん だから」とつっこまれ、「じゃ、じゃあせいこうさんはお席のほうに」だって。弱い。酒井さんのこのポジションはホントに面白いよ。そういうポジションである ことをかぎとって即座にそういう扱いをしてくれたせいこうさんも面白すぎたよ。

投票後、集計結果が出るまでの間に、昨日のグランプリ作品の上映。せいこうさん曰く「ばっと撮っているように見えるけど相当計算されてます」。
それから、本日の監督がステージ上に集結して告知など。特筆すべきは人羅さん。今後予定している「じゃんけん*4について考えるイベント」を告知した後に、ちらりと「今まで内容は明かしてなかったんです けどひとつだけ……『無限じゃんけん』を予定してます」と。これへの食いつきがすごいすごい!「無限じゃんけん?」「延々じゃんけんするの?」「手 首のどこが痛くなるかとか」と突っ込んだり、監督自ら詳細を言っちゃいそうになりながら、まだまだひっぱる。他の方が告知した後に「無限じゃんけん も予定してます」がつくように。せいこうさんまで、編集長である園芸誌の宣伝あとに「もちろん無限じゃんけんも……」って。雑誌で?上田さんも「 ブルバブリダ*5でも無限じゃんけんを予定してます」だって。

本日の結果は以下のとおり。
グランプリ:上田誠 「籔の中」
2位:角田貴志 「体の部位一番決定戦」
3位:石田剛太 「 17のしゃがれたブルースを聴きながら 」
ヨーロッパ企画メンツでワンツースリー。

*1:よろしければワタクシの肩をさしあげたい!と思いました。ちっこいのね。そしてちっこいのにさすがの貫禄なのね。

*2:スタッフの時はカジュアル

*3:だったかなー。紋きりなカンジではあ ったのです

*4:一瞬「じゃいけ……」と言って から「じゃんけん」といいなおしてました。関西人だなぁ!

*5:次回ヨーロッパ企画公演の推奨呼び名