sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

まるで高木ブーのように

あと数日がんばれば否が応でも〆切だから終わるよというところで、ひとりきりで3ヶ月かけてつくってきた1000ページほどのドキュメントをチェックしていたら急に現実感がすぅ、とぬけていくと同時に無力感が襲ってくる。
あぁ、ずっとこれ書いてたのかー。
あぁ、これでごはん食べてるのかー。
芝居もライブもこれで行ってるのかー。
世の中にはハッピーやラッキーがいっぱいあるのかー。
学校ないし家庭もないし嫌じゃないしカッコつかないし。
仕事も彼女もDJも車もTVも憂鬱も映画もギターもバイクもただの犬も新聞も課長さんもカメラもラジオも信号も自転車もあいつもどいつもGパンも背広もミステリーもデパートもあいさつもポテトもいらないバイバイバイ。
うあー。
これからたくさんの人と会いたいような。
金輪際誰とも会いたくないような。
TVでは荒川さんをはじめとするキラキラと満ち満ちたキュートな女の子。
外に出れば思いのほかほころんでいる梅がほのかに香っていて。
あーきれいだなぁ。
きれいだなぁ、みんな。


みんな消えちゃえ。