sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

神はサイコロを振らない 第3回

なんだか描かれる人間関係がステキであればあるほど、ちょっと見ているのが辛くなってきました。
「ヤッチの10年間に自分がいなかったことが悔しい」といい、自分があと数日でいなくなる=死ぬことが分かっていながら、その数日のことを「あたしの時間じゃないよ、ヤッチの時間だよ」「忘れられない最高の日にしてやるよ」というアッチさん。ヤッチさんの複雑な表情は確かにそうだろ、そうだよね、と思いつつ見ました。先週も書きましたが、やっぱり「“一口だけ”はご法度のダイエットの法則」を意識せずにいられないです。具体的に描かれてはいないけど、10年前に恋人と友人を一度に失って、さらに会社の人間として同じように大切な人を失った人に対応したのだから、そうでないケースに比べたら、事実を受け止めて前を向くのに、より大きなパワーとより多くの時間がかかったんじゃないでしょうか。こんなセリフを言われたら、嬉しさに比例して「またあれを一からやるのか」と思ってしまいそう。