sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

ニセS高原から / ポツドール @ こまばアゴラ劇場

ko-moto2005-09-11
平田オリザ作「S高原から」を4人の演出家が演出する企画のうちの一つ、三浦大輔ポツドール)演出を観ました。
青年団の「S高原から」を見ていないので非常に書きづらいんですが、かなり楽しんでみました。いつもどおり、普通にしゃべってたり(= セリフっぽく声をはってくれない)複数箇所でパラに適当な雑談が始まったりして不親切。でもだからこそつぶやきはつぶやきとして処理されるし、ムカついてるとかウザいとか微妙な感情のゆらぎが、ちょっとした仕草や口調で分かるので、そこが面白いです。「なにあれ、どうしちゃったの」って笑ってるけど結果的には悪口、なんて光景、もちっと若い頃よく見ましたし。そんなに興奮するわけでもないし、そんなに攻撃するわけでも、ふてくされるわけでもないけど、確実に存在する悪意がねっとりと全編にムードとして漂っているのが好みです。うん、「好みです」。

この後、五反田団のみ確保してあるんですが、みんな観たくなってきたなぁ。でもでもでも、今気づいたんですが、オリジナルの青年団の公演が土日が一度しかなくて、それが10/1,2。うあ、朝霧。オリジナルが観れない、となるとちょっと考えてしまうなー。全部観るならオリジナル観たいよね……。

わ、同じ回に小林高鹿さんがいらしてたんですね。やーん、大好きなのに気づかなかった。

内容ではなくて今日の観劇に関する雑記。

14:30の開演に向け、14:15頃に駒場東大前駅のホームに降り立った時、ホントに今まで日が照っていたところに大粒の雨がまばらに降ってきまして。改札を出て外に出るための階段を降りる頃には、階段の屋根をすごい勢いで雨が流れ落ちるほどの大雨になりました。ちょっとしたらやむかも、と2,3分待ってみましたが、開演時間も迫っているし、デニムをたくしあげ、ちょっと心もとない晴雨兼用傘をさして走りました。んで、劇場に着いて「しまった……」。今日はポツドール演出だったんだよ、ポツドールってことは前方席が最良ってことだよ、と思い出しまして。でもまあ会場自体がそこまで広くないからだいじょうぶかな、と後方席にて例の事件があってもかわらず流してくれてる岡村ちゃんをBGMに待ちました。開演と同時に、それまで聞こえてなかった雷がごんごん鳴り出して最初演出なのかと思いました。途中であまりにもそのボリュームが大きくなりすぎたのでホンモノよね、と思い返したり。

そんでもって帰りに傘開いたら壊れちゃいました。傘を開閉する時にスライドするブラスチックの部分(開いた時、カチッってなるところ)が割れてすっかりとれちゃいまして。かろうじて残ってた根元の針金だけで支えてさして来ました。歩いてる途中でいきなりバチンって閉じたらどうしよ、ってひやひやしました。お気に入りだったんだけど、購入した下北沢のお店に行ってみたらもう売ってなかった。残念。