sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

読了

袋小路の男

袋小路の男

絶賛されているレビューばかり読んでしまっていたせいか、「おや、さらりとしていたね」という印象。
ここのところ

  • 女性の書く
  • 30代でそれなりに痛い目もみてきた女性の
  • ままならないけどまるごと受け止めてしまっている不毛な恋のようなもの

を描いた作品によく出会うような気がする。いえ、つい自ら選び取ってしまっているんでしょうけれど、このジャンル*1の本自体が最近増えてきているのかなぁ。ちょっと前までは恋愛を扱った小説って、あっつい身を焦がしちゃってもぅたいへん!てな若い恋愛を描いてるものか、もう悟りきっちゃって肉欲満たしてあなたについていくのよよよ、てな演歌っぽい世界を描いてるものか、どっちかが多かったような気がします。
いや、でも、教科書に載りそうな古典小説でも恋愛の描き方なんてさまざまだったわけだし、気のせいかな。

*1:ではないか