sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

フキコシ・ソロ・アクト・ライブ ソフィスティケィティド アンダーグラウンド コメディ mr. モーション・ピクチャー @ 青山スパイラルホール

ko-moto2005-08-13
タ、タイトル長いな!
昨日のe+得チケ争奪戦にも敗れ*1、めげずに当日券に並ぶ。朝のチケット取りのおかげで早起きして早めに並んで無事ゲット。
いやはや、見てよかったー。“お芝居”っていうより“コント”っていうよりやっぱり“パフォーマンス”。あ、そうか、なんて表せばいいかって悩むからタイトルが長くなるのかな?洗練されたネタと身体の動きと映像の使い方と。ちょっとでもタイミングがずれたら致命的じゃないの?ってパフォーマンスが続いてねぇ。これってご本人の練習はもちろん、スタッフの練習も、当日の本人とスタッフとの関係もものすごく重要そう。もう感心するやら笑うやら。毎年やるのが恒例だったらしいから、また来年やってくれるならぜひぜひ見たいわ。

そんでもってやっぱり吹越満、イイ男……(ぽ)。みとれるぜ。そのまっちろな腕にさえ!

以下、超ネタバレ。

  • オープニング

画面前方(本来幕がありそうな位置)に巨大白スクリーン。その前に吹越さんがとてとてと現れて「始めま〜す」。ここでスクリーンに現れる字幕(観劇における注意事項みたいな)にあわせて吹越さんが色んな体の動きを。

  • タイトル

スクリーンが舞台後方に移動。そこにプロジェクタから映像が映し出される。ベース黒のところに大きめドットがぎっしりと現れた状態の画面。そこに白い文字が表示されるので、そのままだと文字が見えない。白い文字をみせるために、文字の動きに合わせて、吹越さんが体全体を使って影を作るんです。それで文字が見える、と。
しょっぱなからかっちょよすぎ。

  • 4人切り替えネタ

4つの椅子が用意してあるステージ。それぞれの椅子に座る人物4人を吹越さん1人が演じるわけですが。照明がばちっと消えた瞬間に吹越さんが移動することによって、人物を入れ替えてるんです。すごい。全員が同じセリフを言ったりする繰り返しの妙がたまらなくツボ。だんだん4人のパーソナリティが見えてくるような不思議な感覚。これ一番好きだったかも。

  • TITLES

有名な映画と同じタイトルであるがためにお蔵入りになってしまった映画たち、というネタ。
「E.T」=豊川え○しで爆笑。すごいフェロモンなしゃべり方で落とすんだもんなぁ。「花の応援団」はホントに花を応援(がんばれー!さくら!とか)。ミッションインポッシブルでは、一休さん(虎を屏風から出してください!)や狂言「附子」をそのまま使っていてなんだか斬新さを感じてしまった。

  • 擬音を表すシチュエーションをあてるクイズ

「カチカチ」シャーペンの芯、かちかち山を子供に聞かせる、火打石、ヤンジャングラビアページで股間が……てのが正解。
「ポロン」おっぱい、股間など下で攻めておいて、正解はフォークギター。「食器を汚さず納豆食べるのも親孝行のうち」*2って曲のタイトルが素敵すぎた。
「ガシャン」
「ガシャ〜〜〜〜〜〜ン」これは正解がでないまま。

  • 吹越目線ネタ

各ネタの間に4回くらい?出てきたかな。吹越さんが真中が丸く繰りぬかれた紙から顔を出していて、吹越目線の映像がスクリーンに映し出されます。顔の周りの紙(何重にもなってる)をぺりーぺりーとむくと出てくる模様や色がモチーフとなった展開でした。例えば、紙の模様が赤くなればむいてるバナナが「赤いバナナ」としてスクリーンに出てきたり、紙の模様がモザイクになるとむいてるバナナにモザイク処理が施されてしまいます(これは下ネタだった)。
最後は上の「擬音を表す」ネタと絡んで気持ち良かった。

  • 足跡パフォーマンス

スクリーンに映し出される足跡と吹越さんが同じ動きをしてく、ってのが基本パターンのパフォーマンス。

  • ショートフィルム撮影会&上映会

最初、映画を撮影してる監督のネタをやりながら適当に画面をとっているのかと思いきや、急に取り終わった映画の上映会、というシチュエーションに。撮影ネタでさっきまでとっていた映像をそのままスクリーンに映し出して、そこに吹越さんがアフレコ。見事なSF映画にしあがってました。すげぇ!なんなのこの緻密な構成。思いついてもなかなか失敗せずにできないんじゃないの?こんなの。

  • ディレクターズカット

「大抵のディレクターズカットって、“あぁ、これがカットされたのって分かるな”ってシーンがカットされてますよね」という前置きから始まった没ネタ披露コーナー。没ネタが没ネタとしての成長をしていく様が面白いんですって。

*1:支払方法をカードに変更してる間に売りきれた……

*2:でしたっけ