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「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

演技者。「激情」第3回

3回目もばっちし。磐石、てなカンジです。大根さん自身がブログで書かれているとおり、ホントに起承転結の「転」の回でした。そして「転」のきっかけになる出来事が、まわりから見ると「そんなことで……?」という出来事なのですが、きっかけというのは往々にしてこんなもんだ、と思わせるあたりがすごい。「足がくさくなる」ことを目標とするんだぞ、と説得され(しおらしく見える演技であったとはいえ)涙さえみせていたのに、目標を達成した結果の「足がくさくなる」が原因で落ちる。うーわーわーわー。
リカコのキャラクターもアレですね、「女」ですね。毎回毎回他人とはりあってる。客観的に見るとその行為自体が恐ろしく滑稽なのに、他人と自分を比べて優位性を主張せずにいられない。多かれ少なかれみんな(女性は特に。誤解されそうですが)持ってる一部分だよなぁと思う。「ウチの子は学校で立派な係りについてるけど、あそこの子供は何にもしてない。バカなのよ」とか「アタシの方がマシよ」とかさ。そんでそういうこと言ってるけど、それが虚勢をはってるだけってのも心の片隅では分かってるんですよね。だから卑下するための比較対象であったはずの杉山くんにいってしまうわけで。すごいなぁ。
あと、安藤さんのキャラも生々しい「女」だったなぁ、と。リカコが平手打ちくらう場面で画面の隅っこに映りこんでタバコ吸いながらにやにやとその光景を眺めている様がたまらなく残酷で真実だった。
あと、かなりまともなキャラクターとして描かれていた伊達さんの「なぐった後に平謝り」こえぇ。DVの典型的行動パターン。