sugar-free

「おあずけとなった今年の夏のいい日を、きっと俺達はとり返そうぜ」

グッバイ、レーニン!

恵比寿ガーデンシネマにて。やっと見ました。

今日は映画の日だったので、水曜レディースデーじゃない映画館を狙わねば! という使命感でもって行ってきました。ただ、この映画、数回見ようかと立ち寄ったんですが、いつも次の回は満席、という状態だったし、家を出たのも遅めだったのでちょっと心配しつつ。こっちが見れないようだったらル・シネマでルコントの見たいしなぁと思ってたし。恵比寿につく3,40分前(16:00頃)にTELしてみたら「17:15からの回はまだなんとかなりますよ。GW中はレイトショーもやってますよ」と聞いたのでとりあえず向かってみたらなんとか19:15からのを買えました。190番代でしたがなかなか見やすい席で見ることが出来ました。一人だったから席選びやすかったってのもあるでしょうが。

感想。

よかったです。評判通りよかったなぁ。「ウェルメイド」という言葉が浮かんできました。でも所謂ウェルメイド映画につい感じてしまうようなあざとさも感じず。しっかり丁寧に作られていると思いました。サブカル系/ハリウッド系、どちらの友人にもオススメできる。
笑いも涙も、歴史的に考えさせられるところも、適度にちりばめられているし、各登場人物の行動の理由も納得できる形で提示してくれていました。そして、全体を通じてみんな暖かい。みんながみんなを大事に思っているからこそ、生まれてしまう悲しくってファニーな出来事をオーバーにならずに見せてくれました。


以下、ネタバレです。


もともと親のからむ話には弱い私。最初の子供時代の回想部分でもうホロリときてしまいました。
それとやっぱりラストのビデオをみんなで見ているシーン。母にとっても息子にとっても最高のシナリオだったんじゃないでしょうか。
ショックな現実を知らされたけれど、宇宙飛行士の話を聞かせてくれた小さい頃と変わらずに自分の為に奔走してくれる、ちょっとマヌケで優しい息子をじっと見つめる母親。
そして、母親と、そして自分にとっての理想の世界を作り出し、それを理想の形で母親に提示できてる、それが母を幸せにしていると信じることができている息子(アレックス)。
ララが話したんだよ、ってことがアレックスに知らされず、アレックスは母は統一前の時代だけを生きたと信じているところがより「母にも息子にも最高のシナリオ」と思うところです。

言葉による説明が控えめでした。よいバランス。
ララが母親に話すシーンも驚くほど短かったし、父親と会った時もアレックスは直接父親に「自分は息子です」って発言をしてないんですよね。名乗ったのも子供(アレックスの弟と妹)だったし。父親と母親が話すシーンはあえて見せずにラストのロケットのシーンにお父さんがいたり。

母親が魅力的な母親でしたよねぇ。そこに説得力がなければこの話は全てが台無しになっちゃいますよね、きっと(何もそこまでしなくても……」って思わなかったのはあのお母さんだったからだと思います)。それにしても家具の裏にモノを隠す癖のある人だ。

あとはララちゃん。か〜わ〜い〜い〜。アレックスじゃなくたって足にドキドキ。目で追っちゃうよん。
アレックスの人もどんどん魅力的に見えちゃって困った。でも誰かに似てるよなぁ。スパイダーマンの彼*1が野性味をおびたカンジ、かな?

*1:トビー・マグワイヤ